現地時間9月16日(土)、アメリカ・イリノイ州にあるシカゴランド・スピードウェイにて、AMAスーパーモトクロスのプレイオフ第2戦が開催されました。
今期から始まったプレイオフ・スーパーモトクロスは、モトクロスとスーパークロスを掛け合わせたようなレース。時間も20分+1周と短めでショー要素が強いものです。今回の会場であるシカゴランド・スピードウェイも、ロードコースの中にオフロードコースを特設しています。
初戦で総合優勝を果たしたMonster Energy/Pro Circuit/Kawasakiの下田丈は、ポイントリーダーの証であるレッドゼッケンを付けて、予選総合6番手から第2戦に挑みます。
モト1では下田はややアウト寄りからスタート。ヘイデン・ディーガン、トム・ビアレ、ハンター・ローレンスに次いで4番手で1周目を終えます。その後RJハンプシャーに一度パスされ5番手に下がるものの、残り12分で抜き返し再び4番手に立つと、前を走るビアレに迫っていきます。
残り4分のところでビアレに追いついた下田は残り3分でバトルを仕掛け、残り2分でパスして3番手に。そのバトルの間に、前半トップを独走していたディーガンがペースダウンしてきており、下田はそこに食らいつきます。
計時終了し残り2周になったところで下田はディーガンをパス。すぐに引き離し、さらに前をゆくハンターにその勢いのまま迫っていきます。ところがラストラップ、ハンターを抜くのもタイミングの問題かと思われた時、下田はコーナーでミス、アウトにはらんだところで大きくバウンドし、胸をハンドルに強打。そこでややペースダウンし、そのままハンターに次ぐ2位でゴールしました。
モト2ではセンターからスタートした下田。ジャスティン・クーパー、ハンターに次いで3番手でスタートを抜けると、ハンターと抜きつ抜かれつのバトルを展開し、1周目を2番手で戻ってきます。ハンターを完全にパスした後、下田は先頭を走るクーパーに迫り残り15分でパス。トップに立った下田は独走を開始します。
そのまま快走を続けた下田丈でしたが、レース後半、2番手に立ったハンターが徐々に近づいてきます。さらに下田のマシンにトラブルが発生したようで、残り4分のところで下田はハンターにパスされ2番手に後退。そこから最後まで順位をキープし、下田丈はモト1に引き続き2位でゴール、総合2位を獲得しました。
スーパーモトクロスは全3戦で行われるため、来週が最終戦となります。ポイントランキングでは、下田丈は首位のハンター・ローレンスからわずか3ポイント差の2位。来週優勝すれば逆転チャンピオン、最終戦が待ちきれませんね。