FANTICから2種類のラリーマシンが海外発表されました。ラインナップは「XEF Rally ファクトリースペシャルエディション」と「XEF Rally」の2つ。「XEF Rally ファクトリースペシャルエディション」はラリーレイド用レーサー。一方、「XEF Rally」はラリーレイド競技車でありながら、ラリー用モバイルを搭載するなど、ツーリングを楽しむことをコンセプトとしたモデル。一般的に450ccのラリーマシンというと、ダカール・ラリーなどのラリーレイド競技に参戦することを目的として作られていますが、公道走行も視野に入れているように感じます。
Fantic
XEF Rally
30Lのタンクはマシン後方とエンジンまわりの2箇所に装備。ラリータワーに装着されているデジタルデバイスはAndroidの端末になっており、GPS追跡/デジタルロードブック/多数のナビゲーションアプリなど、スマートフォンを操作するように操作することができます。さらにはハンドルバーに装備された2つのコントローラーでもロードブックを送ったりできるとのこと。そのほか、Arrow社製エキゾーストシステムや300mmのフロントブレーキ、KYB製のサスペンションを採用しています。
Fantic
XEF Rally Factory special edition
ファクトリーエディションは世界50台限定販売。ロードブックやトリップメーターを支えるフレームは鋼とアルミニウムで耐久性を強化されています。ロードブックはハンドルバーに装備されたスイッチでコントロール可能。また、フロントに装備されたオイルラジエーターによって最大限の通気性を確保。クランプとハブはCNC加工が施された鋼製で耐久性を高め、エンジンへの衝撃を軽減。長距離移動によるストレスを減らすため、油圧式ステアリングダンパーを使用しています。エキゾーストは全てチタン製。Arrow社製のエキゾーストシステムを採用し、1.5kg軽量化。なお、コンペティションキットにはFantic ラリージャージと積載量144Lの工具箱(ワゴンタイプ)が含まれています。