そもそも、チェーンテンショナーの役割って何?
ハードエンデューロ界の王者、高橋ヒロシ氏にお話を聞いてみました。
「トライアルバイクは、チェーンテンショナーがついています。テンショナーがあることによって、チェーンのたわみがとれるのです。トライアルは岩場などでリアタイヤを大きく振るシーンが多く、チェーンガイドが岩にぶつかって曲がったり、破損したりしてしまうリスクがあります。なのでトライアルではガイドを装備しません。
また、特にトライアルでは、タイヤの挙動を感じ取りたいのですが、チェーンがたわんで暴れていると、挙動がしっかり伝わりません。結果的にスロットルのフィーリングなどに影響してしまいます。なので、チェーンが暴れないようにしっかりとテンショナーで押さえ込んでおきたいのです」
鈴木健二も認めた強さ。「とにかくタフです」
全日本エンデューロ選手権にセローで出ちゃう鈴木健二さんは…
「非常にタフで、ガレなどでのヒットに対して頑丈なので安心感があります。セロー純正のチェーンガードだと、岩などへのヒットでチェーンを内側に押してしまって、チェーンを脱落させてしまいかねない。ぶつけたときの安心感が違いますね。とにかくタフです」とのこと。
Off1.jp編集部でも使用感をインプレッションしてみた
常日頃からセロー250を使っている編集部ですが、第一印象はかなり良好でした。というのも、装着する前に、すでにステーが曲がってしまっていて、この構造のチェーンガイドを切望していたからです。プラスチックの軽いものから、そこそこ重量のあるガイドになったわけですが、運動性能にはまるで差を感じません。
折からの暑さで、ガレを走ったりはしていませんが、わざと走ってみたい気にもかられています。
アジャスターを公道で走る場合は、外すか位置を変えなきゃいけないところは、ちょっと注意が必要ですね。