写真・文/松永秦
二日間とも清々しい秋晴れとなった名阪スポーツランド。秋とはいえ強い日差しが気温を上げた。コースレイアウトは昨シーズンから変更され、前半セクションはアップダウンを繰り返しながらのコーナーセクション、後半セクションは直線距離がおよそ半分になったジャンプセクション。路面は相変わらずのサンド質で、ヒートごとに轍が深くなっていく。
苦手な新コースレイアウトにセッティングを合わせていく
石浦は夏のインターバルの間に何度か名阪に足を運び、準備を進めてきた。コースレイアウトが変わり、やや苦手意識を感じながらも攻略を目論む。
大会最初の走行となる土曜の練習走行を終えた直後、メカニックの縄田氏は「まずエキパイ、マフラーのテストを行いました。名阪は特殊なコース。バイクの操縦性でネガが出たため、その点を考慮しながらバイクを作っていきました。事前に2週連続でサスとマフラーのテストを行い、ライダー本人がそれなりに納得のいくマシンに近づけられたと思っています」
練習走行の段階ではコースが整備されていてキレイに整いすぎており、タイムはそこまで伸びない。決勝の荒れたコンディションを想定してセッティングしているためだ。
予選はA組。スタート直後、トップで出た内田篤基に次いで2番手を走行するが、その後コース攻略に苦戦し、9位で終えた。
「コースレイアウトが変更された後にも名阪にはテストで来てましたが、準備万端とは言えない面もありました。新しいレイアウトは自分にとっては乗りづらく、改善しようと色々トライしてきましたが、なかなか難しく…。予選前にエキパイの仕様を事前テストのものから変更しました。さらに練習、予選とスプロケなども変えてみて少しづつ良い方向に近づいてきています」と石浦。