怪我明けの広野が他を圧倒する。ファースト65/110/リミテッド50クラス
ファースト65/110/リミテッド50クラスでは、怪我により開幕戦を欠場していた、2024年リミテッド50クラスチャンピオン#59広野康輝が参戦しました。ヒート1とヒート2ともに好スタートを決めると、後方を引き離し単独走行で優勝を獲得。KTM SX-E5を乗りこなし、スピードを落とさずに周回を重ねるスムーズな走りは群を抜いており、他を圧倒する存在感を示しました。


また、今回はトップ3台の順位が両ヒートとも変わらず、2位には開幕戦で優勝を飾った#88髙橋蓮晟が、3位には#78前田光琉が入賞を果たしました。周回遅れが出てくる中、髙橋と前田はスムーズにかわし安定感のある走りで表彰台を獲得。電動モトクロスマシンを駆る広野、ヤマハ YZ65に乗る髙橋、そしてカワサキ KLX110を操る前田、それぞれ種類の異なるマシンで競い合う3人のトップ争いは今後も見逃せません。

小島庸平のワンポイント・コメント!
「各所でバトルが起きていて、全体的に面白いレースでした。広野選手は怪我明けでしたが、速かったですね。特にコーナーなどに突っ込んでいく勢いがすごくて、瞬発力のあるライダーだなと思いました。髙橋選手は2番手で少し離されましたが、そこまで大きな差ではなかったので、今後広野選手とのバトルに期待したいなと思います」
First65/110/L50クラス総合順位 | |
1位 | #59広野康輝(ヒロノ コウキ) |
2位 | #88髙橋蓮晟(タカハシレンセイ) |
3位 | #78前田光琉(マエダ ミツル) |
4位 | #300小森翔馬(コモノ トウマ) |
5位 | #12篠田昇冴(シノダ アサヒ) |
6位 | #70中川奈渚(ナカガワナオ) |
7位 | #10あきと |
8位 | #96福井心晴(フクイ シンバ) |
難しい路面を乗りこなす、齋藤稀が追い上げ勝利。スーパー65クラス
スーパー65クラスは、開幕戦で#4齋藤稀が3連勝を飾りその強さを見せました。今大会は全5台が参戦。85/150クラスとの混走でレースが行われました。

ヒート1、最初のヒートということもあり、サンド路面への対応に苦戦しているライダーが多く見られました。そんな中、ペースを崩さなかったのが#7市澄海です。市は開幕戦で惜しくもトップを逃す結果となりましたが、今回は好スタートで2番手の位置につけ、周回を重ねます。レース終盤、トップを走る齋藤稀がミスにより後退。その隙に市がトップに浮上し、そのままゴールを果たしました。市は今季初優勝を獲得。安定感のある走り、路面への対応力の高さが光るレースとなりました。2位#59広野康輝、3位齋藤稀という順位でフィニッシュ。


ヒート2では、#99好川翼が序盤でトップに立つと、市と広野、齋藤稀が追いかける展開。ラップタイムを見ると齋藤稀は唯一1分53秒台を記録し、他のライバルと4秒以上速いペースで周回を重ねます。齋藤稀は勢いを落とすことなく追い上げ、レース序盤でトップに浮上。そのまま後方を引き離し、優勝を獲得しました。一方、レース終盤には2番手を走る好川に市が接近。レース後半での粘り強さを見せた市がポジションを上げ、2位、3位には好川が入賞を果たしました。

ヒート3、好スタートを決めた市が前に出ますが、齋藤稀がすぐにトップに立ちレースをリード。市と広野が追いかけていく展開となります。しかし、齋藤稀が徐々に差を拡大しそのままトップでフィニッシュ。見事総合優勝を獲得しました。一方、2番手の市と3番手の広野の差も広がり、単独走行でレースが進みます。レース終盤に向けて広野はペースを上げ、一時は市との差を縮めますが、ラスト2周で広野がペースを落としその差が再び開くことに。結果、2位市、3位広野という順位でレースを終えました。

小島庸平のワンポイント・コメント!
「齋藤稀選手はめちゃくちゃ速かったですね。ジャンプをしっかり飛んでいて、コーナーもスピードを落とさずにスムーズに回っていて、これまでの走りと比較して一気に伸びたなと思いました。65ccに乗り換えて体格もまだ小さいながらも、難しい路面を上手に乗りこなしていて、伸びしろを感じます」
Super65クラス総合順位 | |
1位 | #4齋藤稀(サイトウ マレ) |
2位 | #7市澄海(イチ スカイ) |
3位 | #59広野康輝(ヒロノ コウキ) |
4位 | #99好川翼(ヨシカワ ツバサ) |
5位 | #34川村來輝(カワムラ ライキ) |