史上初のオートバイによる北極点・南極点到達、チョモランマ(エベレスト)世界最高高度6005m達成、パリ・ダカールラリー二輪部門への日本人初挑戦など、これまで数々の挑戦を成し遂げてきた風間深志氏が初めて挑戦する日本一周ツーリングも最終章。第19回では石川県での様子をお届けします

雨天走行の真髄は我慢と見つけたり。長靴がこんなに素晴らしいとは!

ときは2024年6月某日。日本一周ツーリング最終章のゴールはもうすぐだが、ここで一時中断することに。元日に発生した能登半島地震の被災地、石川県の穴水町(あなみずまち)でライダー仲間と共にボランティア活動を行うためだ。

150戸の仮設住宅「由比ヶ丘団地」に赴き、そこで暮らす被災者の皆さんと交流するのが我々のミッションだ。当日、すっきり晴れたのは良かったが、とにかく暑い。

現場には、穴水町長の吉村さんや地元の警察署長さん、白バイの隊員さん、役場の職員さん、そして地元の中学生などが参加し、僕たちの訪問を歓迎してくれた。

わずかな時間ではあったけど、こうやって交流を続けることで少しずつ仲が深まり、被災地への関心や支援する機運を高めるきっかけになればいいなと願っている。これからも被災地の人と直接ふれあえるような活動がとても大切だと感じた。

翌日、日本一周ツーリングを再開したものの、今が梅雨の最中であることを否が応でも認識させられる土砂降り。朝、石川県羽咋(はくい)市の馴染みの宿を出発したときは小雨だったのだが、走り始めて5分も経たないうちにひどい降りになった。前もよく見えず、我慢我慢ひたすら我慢のライドで乗り切るしかない。

この時期の雨は服装的にもどうにも難儀である。ライディングジャケットだけでも暑いのに、さらにレインジャケットを羽織らなければならないのだから。暑いからとネックや袖口を開けっ放しで走っていたら、雨が激しくなり、そこから水が浸入。あっという間に、胸から腹部にかけて冷たい水が伝い、手首や肘も雨水でビシャビシャになった。「しっかり閉めておけば……」などと後悔したところで、もう遅い。

一方で、ツーリングで初めて使ってみた長靴の防水はまったく問題なし! 長靴といえば、SSTRの参加者でいつも長靴姿の「本間さん」という方がいる。彼の姿を目にすると今にも雨が降ってきそうで不安になったものだが、いざ自分で履いてみると(格好はともかく)雨天時にこれほど頼もしい道具はない。

金沢市内で雨宿りを兼ねて知人と会い、その後もずっと雨中走行。こんなコンディションでは、じっと前方を見て走るのみで、脇見などできない。横を優雅に追い越していく車(中はさぞ快適?)とは対極的に、こちらは顔に水飛沫を浴びつつ、ひらすら我慢の走りで目的地までガンバルのだった。本日の走行は210㎞。これも経験と思えば悪くない1日だった。

画像1: 風間深志73歳、人生初の日本一周ツーリングへ Vol.19 最終章 石川編
画像2: 風間深志73歳、人生初の日本一周ツーリングへ Vol.19 最終章 石川編
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