PHOTO・TEXT/夏目健司
3年目となる2024シーズンを無事に終え、各クラスのチャンピオンが確定した44キッズクロス。12月22日には今年を締めくくるイベントとして「44キッズクロス感謝祭」が開催されました。会場は愛知県瀬戸市にあるスラムパーク瀬戸のPITBIKEコースです。シリーズはすでに終わっているため、この日はあくまでも”お祭り”レース。40名ほどのライダーが集まり、各クラスで手に汗握るバトルを繰り広げました。
開催クラスは、キッズ用電動バイクで競い合うMOTO-Eクラス、50cc初心者の50ビギナークラス、50cc上級者向けピットバイク50クラス、そして110クラスの4つ。レースはトーナメント制で行われ、各クラス3周の予選を勝ち抜いたライダーたちが全5周の決勝戦に出場しました。なお、トーナメント戦で勝ち上がることができなかったライダーは順位決定戦に進出。参加者みんながレースをたっぷり楽しむことができました。
スーパーMOTO-Eチャンピオン丹羽が有終の美を飾る、MOTO-Eクラス
MOTO-Eクラスには12名がエントリー。このクラスで圧倒的な走りを見せたのは丹羽群青(#1)です。今シーズンの走りを振り返ると、全ヒート優勝して3年連続のチャンピオンを獲得。その圧巻の走りを今回もいかんなく披露し、トーナメント戦を危なげなく勝ち上がります。5周の決勝レースは、トーナメントを勝ち上がった4名のライダーによって行われました。
丹羽はスタート直後から圧倒的なスピードで後続を引き離し、開始早々独走状態へ。そのまま2位に大差をつけて優勝。丹羽は今期でMOTO-Eクラスを卒業するとのことで、まさに有終の美といったレースとなりました。
丹羽の後方ではかずっち(#88)が序盤2番手を走行していましたが、単独で転倒してしまい、最後尾にポジションダウン。かずっちは転倒後ハイペースで追い上げますが、3番手を走る高取叶橙(#16)に追いついた直後、再び転倒。レース終盤、2番手の宮崎智也(#23)を高取が激しく追い上げ接戦を見せますが、宮崎が逃げ切りフィニッシュを果たしました。
小島庸平氏コメント
「MOTO-Eクラスは44キッズクロスで開催している唯一無二の電動バイクのシリーズ戦ですが、今回もたくさんのライダーに参加していただきました。今回でMOTO-Eクラスを卒業するグンちゃん(丹羽選手)にとっては最後のレースでしたが、さすがの速さを見せてくれました。そのほかにも速くなった子がたくさんいましたね」