6月1日(土)、アメリカのカリフォルニア州にあるランチョ・コルドバにて、AMAプロモトクロス選手権第2戦が開催されました。
Team Honda HRCの下田丈は、moto2で転倒するシーンがありながらも開幕戦を総合6番手で終えており、今回はさらにその上を狙いたいところです。
予選を4番手で終えた下田は、30分+1周のmoto1をイン寄りのグリッドからスタートします。ファーストコーナーを17番手で回ると1周目を12番手で通過し、序盤から着実に順位を上げていきます。
ホールショットを獲得したのは下田のチームメイトのチャンス・ハイマス。そこにリーヴァイ・キッチン、ジュリアン・ブーマーと続きます。前戦で1-1の総合優勝を飾ったヘイデン・ディーガンは、8番手発進とやや出遅れ、追い上げを強いられますが、持ち前のスピードを活かしてポジションを上げていき、レース中盤には表彰台圏内の3番手にまで上がります。
5分経過時でトップ10、10分経過時には8番手、ラスト10分を切ったところで6番手とポジションアップをしていった下田は、最終的にピアース・ブラウンに前を譲り7位でゴール。優勝はトップとの10秒以上の差を覆しラスト1分でトップに立ったディーガン。2位はハイマス、3位はキッチンというオーダーでレースは終了しました。
moto1と同じくイン側のグリッドからスタートしたmoto2では、下田は6番手で1周目を終了。ホールショットはmoto1ウィナーのディーガン、そこにタイ・マスタープールとキッチンのカワサキ2台が続きます。
下田は序盤でジャレック・スウォルやビアルに先行を許し、8番手にまでポジションを落としますが、中盤にスウォルをパスし7番手、ラスト10分でブーマーを、ラスト5分でマスタープールを抜いて5番手にまでポジションを上げます。
トップに目を向けると、ディーガンが独走、キッチンが2番手、追い上げてきたビアルが3番手。さらにレース中盤ビアルがキッチンをパスして2番手に立ち、前を行くディーガンを追い始めます。ラスト5分、ホールショットから先頭を走り続けたディーガンが転倒により後退し、代わってビアルがトップに立ちます。
ビアルはそのままトップを快走し優勝。2位にディーガン、3位にキッチンが入り、下田は5位でゴールしました。総合順位では1-2のディーガンが優勝しレッドプレートを守り、4-1のビアルが2位、3-3のキッチンが3位で表彰台を獲得しました。下田は7-5で総合5位、ポイントランキングでは首位のディーガンから35ポイント差の5番手につけています。
450クラスでは、開幕戦を1-1で制したジェット・ローレンスがmoto1スタート直後の転倒により大きく順位を下げ24位でゴール。moto2も6位で総合12位に終わる波乱の展開。そんな中、第2戦を1-1で制したのはチェイス・セクストン。moto2では序盤に転倒がありながらも最後尾から40台抜きを達成しました。2位に2-4でハンター・ローレンス、3位に5-2でアーロン・プレシンジャーが入り、この総合順位トップ3がランキング上でも上位3人となっています。