MVアグスタから新型アドベンチャーバイク「ENDURO VELOCE」が登場しました。個性的なオンロードスポーツモデルのイメージが強いメーカーですが、ルーツを辿っていくと1940年代にオフロードレースでの活躍が見えてきます。1946年、オフロードレース「Golfo di La Spezia」に「Super Veloce 98」で出場すると初優勝を獲得。その3年後には伝説的なレーサーであるカルロ・ウリバリをライダーに迎えて「British Six Days」に同マシンで出場し、タイトルを獲得しています。今回発表された「ENDURO VELOCE」は、この「Super Veloce 98」をルーツとしています。
MV AGUSTA
ENDURO VELOCE
MVアグスタが新たに発表したENDURO VELOCEは、オンロードでも最高峰のパフォーマンスを発揮しつつ、過酷なオフロード走行にも対応できる高性能アドベンチャーバイクです。特徴的なテールランプデザインや、空力に優れたフロントマスクなど、他モデルと同様MVアグスタのアイデンティティが詰め込まれたスタイリングが目を引きます。
931ccの新型3気筒エンジンは10,000rpmで124馬力を発生させ、7,000rpmで102Nmの最大トルクを発揮。搭載されている独自の逆回転クランクシャフトによってフロントホイールが発生させるジャイロ効果が相殺され、素早く切り返しができるとのこと。さらにはクイックシフターによりスムーズなシフトチェンジも可能。
さらに、アーバン/ツーリング/オフロード/カスタムオールテレインの4つのライディングモードに加えて、トラクションコントロール、コーナリングABS、クルーズコントロールや、エンジンブレーキへの介入レベルを2段階で調整できる機能など、安全性と操縦性を高める電子制御デバイスが搭載されています。少し変わったところではローンチコントロールとフロントリフトコントロールまであり、停止状態から時速100kmまで僅か3.72秒で到達可能にするとのこと。
そのほか、スマートフォンアプリ「MV RIDE」と連携することで、GPSナビゲーションや走行データの記録・共有など、ツーリングをより快適に楽しめる機能が利用できます。
なお、日本での発売価格・時期などは未定となっています。