噂されていたドゥカティのモトクロッサー開発がついに発表。先日発表されたばかりのアントニオ・カイローリのKTM離脱は、この布石だった!
2022年のMotoGPを制しレーシングシーンで勢いに乗るドゥカティがモトクロスに参入するとのこと。2年前からプロトタイプのモトクロッサーが開発されており、2024年のイタリア選手権参戦を皮切りに公の場へ登場する。テストライダーには、先日KTMから移籍が発表されたばかりの世界選手権マルチタイムチャンピオン、アントニオ・カイローリを起用。レース体制としては名門マディレーシングと契約しており、実戦にはアレッサンドロ・ルピーノが参戦する。
発表されたプレスリリースの中には、このモトクロッサーがドゥカティのアイデンティティであるデスモドロミック(強制開閉バルブシステム)を搭載すると記されており、これは世界でも類を見ない試みとなる。レブ域の特性が注目されるモトクロスで、高回転域に有利とされるデスモエンジンが優位性を確保できるのか、非常に興味深いところだ。
カイローリは「イタリア精神の象徴であったドゥカティの一員となり、イタリア人だけでこのエキサイティングな新しい冒険的プロジェクトを始めることができて、非常にうれしい。モトクロスバイクの開発に貢献できることは、私にとって夢の実現であり、大きな誇りです」とコメントしている。