2024年のAMAスーパーモトクロス250クラス参戦を目指し、トライアンフが新たに開発を続けるモトクロッサー。公式Youtubeチャンネルでは7月に初めてフレームが公開され、8月にはエンジンがお目見え。そしてついにそのマシンの全貌とライディングシーンが公開された
ついに、マシンの全貌が明らかになる
これまで、トライアンフ新開発モトクロッサーのフレームとエンジンが公開され、Off1.jpではマシンについての考察を続けてきた。そして今回ライディングシーンが公開され、ついにマシンの全体が明らかになった。
ライダーとして参加したのは、トライアンフのテストライダーであるリッキー・カーマイケルと、2019 Monster Energy Cup Superminiクラスで優勝し、2023年からAMAスーパークロス250SX Futuresクラスに参戦を始めた、イーヴァン・フェリー。彼らの走りとコメントから、その乗り心地がわかるだろう。
フロントサスペンションはクランプが上下に分かれているタイプ。2本で挟み込むことで、よりサスペンションを円で捉えることができ、滑らかな動きが感じられる。テストライダーのカーマイケルは「マシンがとても軽快なんだ。ベストラインを見つけたとき、そのままラインに入っていけるんだよね」と話しており、このサスペンションの効果が見えているのではないだろうか。
サイレンサーとリアサスの位置が確認できる。
スクラブをしている最中のため写真がかなりブレてはいるが、ここではリンクの形状が確認できる。
ハンドル左部分には、電子制御スイッチと思われるボタンが4つついている。よく見ると、上からLC /QS /TC /Mと頭文字が記されており、ローンチコントロール、クイックシフター、トラクションコントロール、モードの4つだと推測できる。電子制御がかなり多く効いているはず。
ここではスイングアームの形状が確認できる。こちらは鍛造の多い日本製や、鋳造の多い欧州製のものとも違ったもの。
マシンを体感したカーマイケルとフェリーは動画の中で以下のようにコメント。
リッキー・カーマイケル(編集部捗訳)「マシン全体のバランスをここまで調整するために、懸命に開発を続けてきたんだ。コーナーからの立ち上がり、特にセカンドギアでの伸びが素晴らしいね。あと、とても軽快なんだ。ベストラインを見つけたとき、そのままラインに入っていける。このマシンが世に出て、乗れるようになることが楽しみだよ。長い間待ち望んでいたからね。」
イーヴァン・フェリー(編集部捗訳)「圧倒されたよ。ノーマルの状態でめちゃくちゃ良い。フレームにおいて明らかに何か特別なものを見つけているね。モトクロスバイクに乗ってフレームでこんなことを感じたのは初めてだよ。ウィップをするのも最高に気持ちよかったね」
ついにお披露目されたトライアンフの新開発マシン。その実物を見れる日を楽しみにしていたい!