YZシリーズ生誕50周年を記念した、レトログラフィックのYZ250F/450FがAMAプロモトクロスや、MXGPに登場。これは勘ぐっちゃうやつですね?

1993YZを踏襲するパープル&マゼンダ

先週末のAMAプロモトクロス、ワシューガルラウンドではヘイデン・ディーガンが自身初のパーフェクトウィン。ルーキーシーズンとは思えない大活躍に華を添えたのは、50周年を記念してデコレーションされたYZ250Fだ。この日のAMAプロモトクロスでは、ヤマハのトップチームであるスターレーシング全員のYZが、このホワイト外装にパープル&マゼンダの配色を取り入れたレトログラフィックに身を包んでいた。また、それと時を同じくして地球の裏側で開催されていたMXGPのロンメルラウンドでも、同じようにヤマハファクトリーチームのグレン・コールデンホフらが共通のレトログラフィックYZで活躍。

画像1: 1993YZを踏襲するパープル&マゼンダ

欧州ヤマハから発表されているのは、2023年がYZ生誕50周年にあたるという事実と、それを記念した取り組みだと言うこと。ヤマハモーターヨーロッパ、マーケティング&モータースポーツディレクターのパオロ・パヴェシオは「ライダーたちがロンメルで走らせる記念デザインは、1993年のYZのカラーリングを記憶している世代のモトクロスファンにとっては懐かしい思い出になるだろうし、若い世代のbLU cRUライダーたちにとっても、両親のカッコよさを示すことで刺激になるに違いない」とコメントしている。

画像2: 1993YZを踏襲するパープル&マゼンダ

ちょうど30年前になる1993年のYZを振り返ってみると、YZ激動の年だった。91−92年にはファクトリーマシンであるYZMにアルミフレームが奢られ、日本のファクトリーだけでなくデーモン・ブラッドショーがジャパンスーパークロスの舞台で走らせて観客の目を釘付けにした。そのアルミフレームプロジェクトの翌年1993年に登場したYZMは、またもやがらっと変わったコンセプトのリーフサス(リアサスをスプリングではなく、樹脂の板バネに置き換えたもの)だった。バブルの残り香が漂う時代、ヤマハは常に挑戦的だった。

ストロボカラーからマゼンダへ

ヤマハのオフロードマシンは、これまで多くのスペシャルグラフィックを世の中に生み出してきた。

画像1: ストロボカラーからマゼンダへ

ストロボカラーは、繰り返し使われてきたスペシャルグラフィック。1972年のロードレースに端を発するカラーリングだが……

画像2: ストロボカラーからマゼンダへ

1979年のボブ・ハンナ車にも見て取れるように、オフロード車のストロボカラーも歴史は長い。

画像3: ストロボカラーからマゼンダへ

近年で言うと、こちらは2017年のスペシャルグラフィック。ホワイトを基調としたものが、数年続く。

画像4: ストロボカラーからマゼンダへ

2021年からは北米・欧州のレースシーンを彷彿するモンスターエナジーエディションへ。例年のYZシリーズグローバルローンチは、おおよそ夏時期と相場が決まっている。2024モデルの発表も間近でありつつ、93YZのグラフィックがここに来てフィーチャーされていることを考えると、2024モデルのスペシャルグラフィックは93YZオマージュなのでは? と期待したいところだ。

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