ヘイル付近を周遊するループルートのステージ4。全574kmの比較的ショートなコースは海抜700mを超える比較的高地に位置する
ダカールラリーもすでに4日目、おおよそ今年の体勢が見えてくる頃となった。孤軍奮闘で戦うダニエル・サンダースが依然総合ランキング首位を走り、例年とは違ったファクトリー以外のメイソン・クラインやホアン・バレダらが気を吐く。残念ながらこのステージ4にてHeroのロス・ブランチはガス欠に見舞われ戦線を離脱することになった。
クラインはこのステージ4でも活躍、ほとんど2度目のステージ優勝をつかみかけたかのようにおもわれたが、最後の50km地点でフューエルポンプのトラブルでタイムロスしてしまう。
ステージ3を5番手で終えていたバレダは足の親指を骨折しながらも、ナビゲーションを切り開く必要なくトップスピードでスペシャルステージを攻め、自身30回目のステージ優勝に輝いた。シリル・デプレ、ステファン・ペテランセル同様の大きな記録に本人も喜びを噛みしめる。
逆にルートを切り開く必要があったサンダースだが、ステージ順位8位でバレダとのタイム差6分で終えて依然総合トップ。「かなりトリッキーなルートで、自分もルートを迷ったところがあったけど無事リカバリーできた」とコメントを残している。ランキング2番手のスカイラー・ハウズとの総合タイム差は3分ほど。
苦しい戦いを強いられてきたホンダ陣営は、パブロ・キンタニラが2位へ。じわじわとKTM勢を追い上げハードな砂漠のステージへ向けて加速を続ける。