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2スト時代から、カワサキのファクトリーモトクロッサーには、車名の末尾に「SR」の記号が与えられていた。SRは、カワサキにとっての「ファクトリーバイクである」ということの宣言。誰しもが憧れるものの、お金では手に入らない幻の車体。しかし、このたびカワサキが北米で発表されたニューモデルの車名は、まさしく「KX450SR」である。

画像: カワサキ、まさかのKX450-SRが海外リリース。市販化されたファクトリーの称号「SR」

Kawasaki
KX450SR
$12399
※北米発表

ルックだけではない、ニューシリンダー&インテーク

近年のモトクロッサーに対する限定発売バージョンは、おそらくKTMに端を発するもの。「ファクトリーエディション」と名付けられたマシンは、当初0.5年分開発を先取りしたものだと解釈されていたのだが、昨今ではファクトリールック+スペシャルパーツの構成にとどまっている。また、ホンダではCRF450RWEを北米でリリース。1世代前から、コアなモトクロスファンを納得させてきた。

このたびのKX450SRについて北米で発表されているのは、現KX450をベースとしたファクトリーバージョンといった趣だが、他社とはことなりエンジンにまで手が入っているところがポイント。

画像1: ルックだけではない、ニューシリンダー&インテーク

HINSONのクラッチカバーケースとプロサーキットのエキゾーストパイプが生々しいエンジンは、シリンダーヘッドが新作で、インテークポートを鏡面加工。マッピングは専用のものを使用しており、パワーアップと軽量化を果たしているという。

画像2: ルックだけではない、ニューシリンダー&インテーク

エキゾーストには、プロサーキットのTi-6。チタンボディで軽量かつこちらもパワフルに。

画像3: ルックだけではない、ニューシリンダー&インテーク

KYBのサスペンションは、現代の場合すでにファクトリースペックが与えられているが、さらにDLCコーティング、X-TRIGのトリプルクランプを採用するなど、摺動性もアップ。リアショックも同様だ。

価格的には、KX450比較で約3000ドルほどのアップ。

NEW CYLINDER HEAD WITH POLISHED INTAKE PORTS
NEW PRO CIRCUIT TI-6 TITANIUM EXHAUST SYSTEM
NEW OPTIMIZED ECU/DFI® SETTINGS
NEW KYB FRONT FORK WITH DLC COATING AND REAR SHOCK
NEW XTRIG ROCS-TECH TRIPLE CLAMP WITH PHDS (PROGRESSIVE HANDLEBAR DAMPING SYSTEM)
NEW KAWASAKI RACING TEAM BY HINSON CLUTCH COVER
NEW D.I.D. DIRT STAR ST-X RIMS, BLACK
NEW RENTHAL REAR SPROCKET AND NEW D.I.D. GOLD CHAIN
NEW FACTORY RACE TEAM INSPIRED GRAPHICS

USカワサキより発表があった変更点は、上の通りで、満足感の高い内容。時期的にも新生カワサキファクトリーには、ジェイソン・アンダーソンが加入することが発表されたばかり。今後のさらなる展開、体制をがらっとリニューアルし新生カワサキモータースジャパンを立ち上げた日本への波及も期待したい。

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