タイヤチョイスがうまくなるには、基準となるべきタイヤをしっかり履き込んで身体に覚え込ませるといい。そのタイヤを基準として、どういったコンディションに優位性があるか、あるいは苦手か…という評価を持って、レース本番に臨むのだ。今回、IRCからリリースされたVX30は、まさにその基準となるべきスーパーマルチなタイヤだった。特にクロスカントリーに打ちこむ現レーサー保持者の大多数にとって、スタンダードと言えるものだ。
IRC
VX30
FRONT
iRC NO. | タイヤサイズ | タイプ | 備考 |
---|
321651 | 80/100-21 51M | WT | NEW |
321652 | 90/90-21 54M | WT | NEW |
REAR
iRC NO. | タイヤサイズ | タイプ | 備考 |
---|
321653 | 110/100-18 64M | WT | NEW |
321654 | 120/90-18 65M | WT | NEW |
321655 | 110/90-19 62M | WT | NEW |
321656 | 120/80-19 63M |
特に、リアタイヤは19/18の選択肢あり。モトクロッサーをそのままXCに転用しているようなライダーにも、うってつけ。
フカフカ路面のグリップ感が気持ちよく、カチパンでも粘るリアタイヤ
僭越ながら、万年ビギナー代表稲垣にテストさせていただいたのだが、とにかくウッドチップ路面での気持ちよさは秀逸だった。単に前に進むというより、横方向のググっと路面をかきながらゆっくりスライドしていく感覚がよくわかる。ピーキーな2スト125であっても、アクセルワークとクラッチワークが下手であっても、気持ちのいいコーナー脱出ができる。特に、バンク角を増やしていった時のサイドエッジが路面に刺さる感触は、オフロードバイクの「快感」を感じるもの。
タイヤブロックは、いわゆるミディアムソフト的な高さ。しっかり刺さる感触が心地良い。たとえば、JNCC鈴蘭のふもとのあたりなどは、気持ちよくて仕方が無いだろう。ぐいぐい上っていくだろうし、コーナーのグリップ感も絶大。