開幕から、感触はいい。ライディングについては、文句の付けようもない。だが、どうにもハグルマがかみ合わない感のある下田丈。6月20日の第3戦は、ペンシルバニアのハイポイントラウンド。表彰台を目前まで見据えたモト1、そして無念のモト2…。
懸案のスタート、モト1は及第点
映像で確認する限り、ハイポイントはマディには見えないのだが、実際にはかなりコンディションが悪く、ラインも1本しかないような状態だった。こうなると、通常よりもスタートの重要性が高まってくる。モト1を制したのは、想像だにしていなかったジャレク・スウォル。通常10番手あたりを走っているスウォルが覚醒したのか、はたまた、たまたまうまくいったのか。下田に言わせれば「ハイポイントは、確かに乗れていたんじゃないですかね」とのこと。スーパークロスでも初優勝ライダーが続出したが、モトクロスでも同じ流れが続くのかもしれない。反面、たとえばプロサーキットのオースティン・フォークナーは苦戦を強いられるシーズン。いや、そもそも下田の戦ってきた世代は、アマチュア時代もとりわけ層が暑かったのだ。フォークナーらが苦戦するのは、単なるスランプではないのかもしれない。