先鋭的なデザインで二輪ファンの心をわしづかみにした「ピレン」シリーズ。Off1.jpでも特にスクランブラーテイストのスヴァルトピレンを取り上げてきたが、このたび発表されたのは電動のピレンである。
コンセプトモデルは、バッテリーに新規性あり
自らが「ストリートレンジ」と表現するビットピレン、そしてスヴァルトピレンに対して、電動化のアプローチをとったのは自然なことかもしれない。二輪の電動化は、各社さまざまな方法や概念を持ち込んでいるのが面白いところだ。単純に既存のオートバイを電動で動かすこと、に執着せず、プレイバイクとしての魅力を引き出したり、あるいは自転車ともバイクとも違った新たな乗り物として呈示したりする。どの文脈にのっているか、そこまで読み込ませる「工芸」てきなプロジェクト、あるいはプロダクトが多いように思う。
Eピレンは、ストリートレンジを主題にしていて、メイカーが発表するその目的も都市部の新た名コミューター。出力は8kW、航続距離は100km。先に市販化にこぎつけているハーレーダビッドソン社のライブワイヤーとは、そもそもの目的も違い、あくまでシティフレンドリーな性格だと想像できる。
バッテリーには、固定式と交換式を並行して活用できるようにしたという。