ちょっと遅くなってしまったが、大きな話題を呼んだJNCC第3戦、ドリーミンほうのきのレースレポートをお届けしたいと思う。この大会を伝説的なものにした理由は、成田亮の参戦だ。全日本モトクロスで前人未到のV12を達成し、今年でモトクロスの引退を表明している成田が、初のJNCCでどんな走りを見せてくれるのか。しかしチャンピオン渡辺学を苦しめたのは、鈴木健二でも成田でもなく、急遽参戦した意外なライダーだった。
全日本モトクロス開幕直前にも関わらず
豪華すぎるスポット参戦
熱田孝高である。全日本モトクロスを引退した直後にJECへ参戦、2018年の最終戦AAGPにも参戦し好成績を残し、エンデューロ/クロスカントリー界を賑わしてくれているベテランライダーだ。成田が40歳、熱田が42歳(レース当時)と、全日本モトクロスでは大ベテランな2人だが、10〜60代と幅広い年齢のライダーが平等に活躍するJNCCではまだまだ中堅、むしろ一番脂が乗っている年齢と言えるだろう。
FUNクラスにはFUN-SAというシニアクラスが存在し、今回は全日本モトクロスの大先輩でもある東福寺保雄(写真右)と、伊田井佐夫(写真左)が揃って参戦していた。なお、伊田はSAクラスで神馬健を抑えて優勝。
スタートで飛び出したのは生粋のJNCCライダーである渡辺裕之。ゲレンデを駆け上っていくところでチャンピオン渡辺学がトップに立つが、転倒。その隙をついてトップを奪ったのが熱田。しかしすぐに復帰した渡辺が再びレースをリード。その後も渡辺VS熱田のバトルはレース終盤まで続いた。