キャンパスオフロードミーティングは、どうしてもその名称から「大学生のためのレース」「大学生しか参加できない」という印象を持たれることが多い。しばらく前から、それを払拭するため、なんとかしたいと考えていた。さらにオフロードを楽しむライダーたちの初めてのイベントとしてふさわしい内容とは? 本当に初心者に寄り添ったイベントをしたい、という話は以前からあった。そしてキャンオフとDUNLOPエンデューロがタッグを組んで2年目の今年、いよいよ決行となったわけだが、コロナショックはもちろんここにも大きな影響を及ぼした。
東と西のタッグ+ダンロップ
本編に入る前に、ちょっと僕が知っているここ5年のキャンオフを振り返らせてほしい。僕が初めてキャンオフの取材に行ったのは2016年9月18日の軽井沢モーターパーク(キャンオフ東日本主催・レース形式)だったと記憶している。2015年までキャンオフ東日本を運営していたBigcrewという団体が突然解散し、運営ノウハウを失った東日本の学生たちは、協力してくれる大人たちの力を借りながらも自分たちでキャンオフを存続させようと必死になってもがいていた。
そんな彼らに手を差し伸べた中の一つがキャンオフ西日本だった。実はキャンオフ西日本も20年ほど前、レースを運営してくれていたバイクショップの閉店を機に、運営を自分たちで行い、OBの力を借りて存続させるという、今の東日本と同じ歴史を歩んでいたのだ。
ここから、東と西のタッグはこれまでよりも一層固い絆を結び、進み始めたように思う。そして2019年、新たに強力なパートナーとなるダンロップの力を借り、「キャンパスオフロードミーティング&ダンロップエンデューロ」として、広くオフロード初心者全般をターゲットとしたオフロードイベントに生まれ変わったのだ。
今回の「キャンパスフリーライドミーティング GO TO RIDE」も西日本が企画立案・運営をつとめ、東日本がマーシャルやコース設営を務めるという布陣で開催された。そんな彼らの歴史を踏まえて、今回のGO TO RIDEキャンパスフリーライドミーティング&ダンロップエンデューロのレポートをお読みいただきたい。