「あーそれ? お尻にワセリン塗るんだよ。みんなマイワセリン持ってるぜ」タイの4日間エンデューロで耐えがたいお尻の痛みと戦っていた僕は、先輩方から衝撃の解決方法を聞いた。2004年の話だ。ぬるぬるして気持ち悪いけど、お尻がこすれて痛い症状は和らいだ。十数年後の今、僕はさらに素晴らしい秘策を手にしている。求めていたのは、これだったんだ。
皮膚を保護する新発想
アースブルー
プロテクトJ1
こちらが、その秘策中の秘策。あらゆるスポーツ向けに、皮膚を保護する目的で開発されたクリームだ。激しい靴擦れをともなう縦走系の登山や、サドルとの擦れが悩ましい自転車などで、どんどんシェアを伸ばしているとのこと。
薄くのばすことで、皮膚にバリアのような皮膜ができる。いわば、薄い見えない手袋をしているような感覚だと言えるかもしれない。
実際に、角質層にプロテクトJ1が浸透することで、保護膜が形成されている。このJ1には、姉妹商品のX1、X2があって、こちらは医療や工場などで非常にシェアが高い。
16年前とは悩みが違う。さらに皮膚にたいして慎重になった
自分の皮膚などみせたくないので、写真は割愛するけど、僕は中学生の頃から皮膚炎で、年を経るごとに少しずつ悪化している。というよりは、もしかすると自分の心持ちが変わってきていて「絶対にこれ以上悪化させたくない」と考えているせいかもしれないけど、ともかく16年前のスキントラブルとは比にならないほど気になる箇所がある。
1.ヘルメットがあたる頬
頬に数カ所荒れるスポットがあって、ここは特に気を遣っている。少しでも刺激があると、かゆくなってくるのだ。
2.ゴーグルにあたる部分
砂がゴーグルと肌の隙間に入って、荒れてしまうことがよくある。
3.腕
日焼けしたあとは、特に肌荒れが進行するので、ジャージの擦れも気になる。
4.手のまめ
よっぽど長時間のると、気になってくる場合がある。というか、そんなに長い時間乗らなくなったね。
実は、特に肌荒れの部分である1〜3には、変な物を塗りたくない。普段は保湿剤でカバーしているし(マメですよね…)、それも選び抜いた刺激の少ないものだ。だから、最初は少しずつ試したのだった。
4のマメは、出来るときもあるし、できない時もあるから、もう少し長期で調子をみながら試してみる必要がある。だが、1〜3に関しては如実に違った。ライディングのあと、かゆみが出てくるはずが、大丈夫だった。特に1の頬は、すこぶる快調だった。
少しずつ、このJ1に僕は心を開いていて、普段の生活でも特に頬に塗るようにしている。髪のあたりなどでも刺激になるからなんだけど、本当に調子が良い。
鈴木健二も、試してみていたりする…
詳しくは、今度あらためてインプレッションをしてもらおうと思っているんだけど、このクリームは鈴木健二も現在試用している最中。MTBのタイヤを貼り付けたクロコダイルシートの刺激も強いし、長時間乗る機会も多いので、いつもワセリンを使っていたのだそうだ。
「あまり薄く塗るのではなく、ある程度量を塗って走ると、しっかり効きますね。ワセリンでは、いつまでもヌルヌルして気持ち悪いんですが、J1はそれがないのが気に入っています。僕は、ジャージの下にプロテクターをしていて、これがまた擦れて痛いのですが、今度この擦れる部分で試してみたいと思っています!」とのこと。
他にも意見をもらっているのだが、わりとオフロードバイクの「擦れ」の痛みは、多種多様。人によって、感じ方も違うけれど、相当数の人が「痛みを解決できた」と教えてくれた。特にクロスカントリー、エンデューロを楽しむあなたには、ぜひ試してみてもらいたい。