後ろの座面を広くすることで、ラクなシートを作る

画像: 2020年ダカールを制した、リッキー・ブラベック車

2020年ダカールを制した、リッキー・ブラベック車

画像: こちらも、もちろん野口シートなのだ!

こちらも、もちろん野口シートなのだ!

長ければ一日に800kmクラスのルートが設定されるダカールラリーでは、多くのライダーからシートに対してコンプレインが出る。

画像: 小さな「ウイング」。このあたりに座る

小さな「ウイング」。このあたりに座る

「座るところは、チーム全員がほぼこの辺ですね。長いルートでできるだけリラックスできるポジションで、座面も広く設計しています。SSでは、コーナリング時に前に座る。これがダカールのシートの基本的な使われ方です。

画像: ちなみに、CRF450RALLYの氏シート裏にはアクスルシャフト用レンチが仕込まれているのだ!

ちなみに、CRF450RALLYの氏シート裏にはアクスルシャフト用レンチが仕込まれているのだ!

余談ですが、ダカールラリーではこういう風にエラが張ったシートをウィングシートと呼んでいます。座面が広いからラクであるのと同時に、彼らはスタンディング時にウィングに足をひっかけて使います。これは嫌がるライダーもいます、ダカールのシート作りはライダーによって全部仕様が違うんですよ」と野口氏。今回、ダカールスペックとして製作されたセロー250のシートでは、この後ろの座面は加工していないのだが、よりロングライドに対応するには後ろの座面を広くする加工も有効だ。

画像: サーフィンの場合、ボードを削り形作っていく「シェイパー」と呼ばれるプロがいる。バイクのシートも、やはり削るので、「シート・シェイパー」と表現するといいだろうか。Team HRCのダカールラリー用シートを担当して8年、ハイエンドなシート・シェイパーとして君臨する野口氏は、自身もラリーストである

サーフィンの場合、ボードを削り形作っていく「シェイパー」と呼ばれるプロがいる。バイクのシートも、やはり削るので、「シート・シェイパー」と表現するといいだろうか。Team HRCのダカールラリー用シートを担当して8年、ハイエンドなシート・シェイパーとして君臨する野口氏は、自身もラリーストである

いろいろと教えていただいた野口シートは、シート業界でもハイエンドなことで知られている。セローのダカールスペックで72,000円(税別)なのだが、工芸品としての美しさがある、と言わしめるほど美しい仕上がりだ。ステッチの正確さ、ハマリのよさ…。Off1.jpでも、実は野口シートの美しさに惚れ込み、一枚シートをスタジオに飾っているほど(笑)。セロー250の「最高」なシートが欲しければ、一度相談してみるのもありだと思う。

画像: 後ろの座面を広くすることで、ラクなシートを作る
画像: この辺の美しさが、世界のNOGUCHIのクオリティを裏付ける

この辺の美しさが、世界のNOGUCHIのクオリティを裏付ける

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