まず、ビビッドな赤フレームは、今回の発表で話題になりやすいところ。実物は、光を浴びるととてもキレイな発色で、職人技を感じる。バイクの場合、話題になりづらいが、自転車は溶接ビードの美しさや、その発色がとても大きな「購入動機」になる。このセローに関して言えば、充分に「このフレームが欲しい」と思えるレベルで魅力を感じることができるだろう。太田さん曰く「赤は、外装にも差色が入っていて、現代らしいスパイスの効いたカラーリングになっています」と言う。
緑フレームは、赤の現代的なイメージと逆で、セローの歴史を感じさせるもの。発色も落ち着いていて、ずっと手元に置いておきたい道具のような親しみやすさがある。