エキゾーストも旧型とは違う
あらためて新旧のマフラーを比べると、排気口の太さも若干違う。このあたりも、おそらく風間が感じた極低速のパンチに影響しているのではないだろうか。
編集部稲垣は、この世代よりも前のセロー250を所有していて、北海道弾丸ツーリングなどの経験もある。で、しっかり乗り込んでみたけれど「言われてみれば違う」というレベルではなく、ちゃんと前にでるバイクになったなという印象を受けた。セローらしさは一切失われてはいない。
外観に関しては、最もわかりやすい変更点が、テールランプ。LEDに変更され、見ての通りブラッシュアップされたエクステリア。セローはテールが尖らずに下に垂れ下がるスタイルを初期型から続けてきたが、このタイミングでフェードアウトすることになった。
セローらしいのは、旧型かもしれない。でも、新型の未来感や視認性も、捨てがたい。
手前が新型だ。この形状を採用した理由は、ナンバーの取り付け角度が法律で変更になったことに他ならない。
変わらないセロー感
現行型セローを目の前にすると、いかにセローが愛されてきたかが身にしみる。いま、オフロードレーサーは4年ごとに外装を含めて形が変わり、毎年マイナーチェンジではあるものの進化が進んでいるものだ。でも、セローは結局の所、今回も大きく変更されることがなかった。