「違いを感じてもらえるのは、コーナリングです。たとえば、フラットコーナーではこれまでのYZ250FXでは重さからのアンダーが少し出ていたのですが、新型ではキレイに曲がっていくフィーリングを感じてもらえると思います。それこそ、YZ125のように曲がれますよ。
ワダチでは、フロント回りが軽いことでトレースのしやすさを感じてもらえるはずです。楽に、ワダチに入っていける」と言う。特に、ワダチをいかに活かすことができるか、という観点は世界的に注目されるポイント。欧州のエンデューロでは、ワダチができてからのほうがタイムアップするのだ。
「エンジン特性は、ものすごく乗りやすくなっています。特に注力したのは、開け口です。アクセルをあおると、モトクロッサーではぎくしゃくしてしまうところ、新型YZ250FXでは相当にマイルドに感じてもらえると思いますね。車体の軽さと相まって、狙ったラインに入りやすい。この特性は、いろんなレベルの人に武器になるはずです。
それと、今までより1速上げなくてもスムーズに走れるようになっています。ギヤ1枚のレンジが広くなったように感じてもらえるんじゃないかな。レブ付近で、いままではパワーの落ち込みを感じるものでしたが、新型はパワーが残っているようなフィーリングです。ギヤチェンジをごまかせるというか、自由度が上がりました」とのこと。