誰しも見覚えのあるこのタンクは…⁉︎
そう。普通自動二輪免許を持ってる人ならみんなお世話になったはずのこのバイクはCB400SFです。このバイクでエントリーしたのはチーム「MOTREK」メンバーはズンドコ安蔵、ベロンチョコ小船、アイアイマン川口の3名。
この車両を制作した安蔵氏に制作秘話を伺いました。
CB400SFオフロードの秘密に迫る
「一番苦労したのはアップマフラーのエキパイですね。某大手バイク販売チェーン店でいろいろなバイクを見ながら使えそうなパーツを検証し、エリミネーター250のエキパイが使えそうだったのでオークションで落札して、ありあわせの集合管で加工しました」
「当初はRMX250の足回りを取り付けようとしましたが、チェーンラインやステムの加工にお金がかかりすぎるので却下。結局、自宅にあったDT200のフロント周りを流用しました」
「タイヤもノーマルホイールに合うエンデューロタイヤを探したら、アメリカで17インチのVE-33というのがあって、逆輸入しました。納品に一ヶ月半もかかって、タイヤが到着したのはレースの10日前でした。大径のリアスプロケットはモトクロッサーのものを加工しようという話もあったのですが、なんとカタナ250の49丁のものがポン付けできました」
「あんまりCBまんまだと白い目で見られそうだったので、見た目だけでもオフ車っぽくしようとセローのリアフェンダーをつけて見ました」
マーシャルの間では「後ろから見てセローだと思ってヘルプに入ってしまったらCBだった! なんてことになるから気をつけないと」と笑い話のネタになっていました。
クーラントのタンクはなんとフロントカウルの中に装着してありました。
スタックベルトはエンデューロに出る上ではマナーですね!
ハンドルバーにはチーム名にもなっていますMOTREKのバッグを装着しており、中には工具などが入っていました。
「呑んでる席でモトパワーの復活祭だから、なんか楽しいことをやろうという話になって、4気筒集合管、ロケットカウルっていう話になったんですよ。ベースになった車両は近所にあった放置車両を持ち主の方にお願いして格安で入手しました。1日だけのお祭りマシンなので、できるだけお金をかけずに、できるだけ有るものを使ってカスタムしました」
で、結果は…?
なんと渋滞している最初の坂を一発登頂に成功。順調なスタートを切りました。ギャラリー大歓声!
レース開始から3時間経過。パドックを歩いているとCBがバラバラに。どうやらバッテリーが過充電でパンクしてしまった模様。でもこの後しっかり修理して復帰していました。
約6時間経過時、第2ライダーがヌルヌルの下りにチャレンジしているところに遭遇。ちなみに一周ごとにライダー交代していたので、これはまだ2周目。ちなみにこの後クラッチが終わって第3ライダーにバトンタッチする前に無念のリタイア。
「やはり車両が重くてギャップが大変でしたけど、フラットダートはすごく気持ちよく走れました! ヒルクライムも思ったより登れましたね。8耐に参加したみんなに指さして笑ってもらいたかったので、結果はリタイヤでしたけど、楽しかったです」