今、ヤマハがオフロードに本気だ。
何がすごいって、新開発で2ストマシン(YZ65)を出してしまうし、ほとんどのモトクロッサーにクロスカントリー用の派生モデルを作って、それがことごとくユーザーから支持されている。ただ…すこぶる評判の良いYZ250X、YZ125Xにセルスターターが付けば…。
YZ250Xにセルは、つきまぁす!
というわけで。
実は、2017年の11月に南アフリカにあるレソト王国で開催された「ルーフオブアフリカ」に、日本人がセル付きYZ250Xで参戦したのをご存じだろうか。
バイクが走っているの、わかるだろうか。すさまじいロケーションで、欧州でも人気を誇るルーフオブアフリカは、ハードエンデューロの代表的なレースだ。
そのセル付きYZ250Xで日本人初の、当レース完走者となった森耕輔。
すさまじく過酷。
セル付きYZ250X
こちらが、森がライディングしたYZ。クランクケースに注目したい。
これだ。クランクのダイナモ側から引き出して、シリンダー横にモーターを付けた形。
スターターは左。エンデューロでは、左につけて始動時にアクセルをあおりやすくしているライダーも多い。
このセルモーターは、ヤマハではなく現地南アフリカのショップ「チューニングフォーク社」が開発したもの。もちろん、製品として販売することを目的としており、今回の参戦は開発テストにあたる。彼らとしては、現状では市販化に対して正式なコメントを出してはいない。
ただ、これがグローバルで販売される日がくれば…。