ポートワインの生まれた地、港町ポルトが舞台
このレースは5月11日〜13日までポルトガル第2の都市、ポルトでおこなわれています。DAY1は夜におこなわれるエンデューロ。DAY2は街中の階段や、川にかけられた橋、丸太セクションなどを使ったエクストリームレース。DAY3には大きな岩盤がグリップを奪う沢や、ガレた山を使ったヒルクライムなど。大勢の観客が詰め寄せる見応えたっぷりのイベントです。
注目のライダー
大きく5つのクラスに分かれていますが、何と言っても注目はプロクラス。
G・ジャービス(Husqvarna)
J・ウォーカー(KTM)
まず注目なのは、ハードエンデューロのトップランカー達。SHERCOからは昨年の優勝者W・ヤングやM・ロマン、今年からBETAに乗り換えたT・ティースデールなど若手のイキのいいライダーも名を連ねています。
C・ウェッブ(KTM)
T・ブラズシアク(KTM)
一度は引退を発表した、王者T・ブラズシアクの凱旋、そして北米ハードエンデューロシーンを牽引するC・ウェブの参入も見逃せないところ。
J・ガルシア(KTM)
N・ワトソン(KTM)
さらに、昨年はEnduroGPで活躍してきたファクトリー連中が参入。MXGPですら通用するほどの圧倒的なスピードをほこる彼らが、WESSというフォーマットでどう健闘するのか。まさに、異種混合戦の様相なのです。
いよいよファクトリーマシンしてデビューするTPI(インジェクションマシン)
マシン面でも、今年は大きな変革の年になっています。
これまでKTMやハスクバーナのファクトリーでは、TPIつまりインジェクションの新型マシンを投入せずにキャブレターで戦ってきました。しかし、みてのとおりオイルタンクがついているTPIマシンが投入されており、様々なメディアで現地からもTPIが採用されていることが報じられています。
編集部が独自で掴んだ情報では、G・ジャービスは2018年の1月からTPI仕様に切り替えるとのことでしたが、その直後4ストでの参戦を発表していました。いまここにきて、ファクトリー全員がTPIへ乗り換えているところをみると、その完成度がついに高まったと言うべきかと。
WESSの第2戦となるのは5月31日〜6月3日までオーストリアで開催されるエルズベルグロデオ。こちらには日本からエンデューロIAであり、JNCC AAランカーの石戸谷蓮が挑戦します。