レーサーはどんなに気をつけて乗っても外装がヤレていくもの。言うなれば外装とは消耗品である。そこで目を付けたのがPolisportの外装セットだ
YZ250FXで2万5580円、オフ車はこけても財布にやさしい
ツーリングから帰ってきたら丁寧に洗車してカバーをかけて車庫に。傷が入るなんてもってのほか、車と同じようにわずかな傷も磨いてピカピカにしておく…というロードバイク乗り時代に持っていた気持ちが、オフロードバイク、特にレーサーに乗ると薄れていく。なんせ、1日コースで楽しめば転けてもいないのにニーグリップで挟み込まれるところのグラフィックが削れるし、高いリアフェンダーを跨ぐ時にはブーツで横線が無数についていく。マディの日に走ろうもんなら、外装はガッサガサになって艶はどんどん失われていってしまう。
Off1編集部でお借りしているヤマハYZ250FXは、新同車で11月にガレージ入りしたのだが、まだ50時間も乗らないうちに外装はかなり傷んでしまった。そんなに転けてもいないのに、白い線が入ってしまっている。純正外装はよく出来ていて、最近はグラフィックもデカールでは無くインモールド製法で剥がれることはない。でも、それでもやっぱり外装が消耗品であることには変わりないのだ。

そろそろ外装でもリフレッシュしようか、とヤマハのパーツリストサイトを覗いてみると意外と一つ一つが高い。フロントフェンダーからリアフェンダーまで全部そろえて5万3,482円である。新しいバイクなので在庫は豊富にありそうだけれどもちょっと値が張る。
そこでおすすめしたいのが、Webikeで扱っているPolisportの外装キットだ。1つずつ注文することもできるが、全部まとめて一緒くたにフルキットでオーダーすることができて、なんとその価格2万5580円。さらに色も純正色、白、黒と選ぶことができる。Polisportは欧州メーカーやヤマハの純正外装として採用されることもあるポルトガルのメーカーで、プラスチックの質も硬すぎず柔らかすぎず、純正置換できる品質の高さがポイントだ。
パリッと新車以上に。カスタマイズも楽しめる

早速Off1編集部では、傷んだ外装をホワイトへリフレッシュする算段を立てて、webikeのサイトからオーダー。Polisportの箱のまま届くのがかわいい。


丁寧に梱包された外装キットは、並べてみると10ピース。当たり前だけど純正とおなじ形だ。

ボルト穴のスペーサーや、ブッシュなどを純正外装から流用する必要があるので、わすれないように外しておこう。レースによって外装を使い分けるなどの目的であれば、これらのスペーサー・ブッシュ類は純正品を揃えておいてもいいかもしれない。

YZ250FXのサイドカバーは、排気熱に対応するために2種類の樹脂パネルが合わされているのだが、ポリスポーツも2種類のパネルを嵌合してあり、ほとんど同じ作りだった。リブの形状などもほぼ変わらず、樹脂の厚さなども違いは見つけられなかったので、耐久性もそう変わらないだろう。

1つ注意点としては、スペーサーが嵌まる穴が若干小さいところがあるので、リーマーを用意して削り拡げられるようにしておくと作業がスムーズかもしれない。
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YZはグラマラスなボディを持っているので、あえて今回はグラフィックも貼らずにちゃんとスタジオで写真を撮ってみた。エッジが効いていて、やっぱりこのボディは格好いい。せっかく白い外装になるので90年代のYZ風にデカールを新調しようと思っているのだけれど、ひとまずこの“さら”の外装で乗るのもいいなと思う。
今回のように外装キットすべてを取り替えてしまってもいいし、参加しているレースによって専用ゼッケンを貼ったゼッケンプレートを用意しておくのもオツ。ちなみにサイドゼッケンは左右セットで8,145円、フロントゼッケンプレートは4,842円なので外装キット(2万5580円)を買って余った部分をスペアでもっておいてもいいなと思える値段だ。
丁寧に組み上げても、2時間もあればすべての作業が完了。いい洗車の機会になるし、普段は外装で見えない場所を点検できたりと、副産物も多い。