4年目の幕開け、新たな勝者誕生で見える勢力図。44キッズクロス 2025 開幕戦

初参戦のライダーが大活躍。ファースト50クラス

レースへの入門クラスとなるファースト50では、昨年に引き続き参戦するライダーもいれば、今回初出場するライダーも多くいました。顔ぶれが変わる中、どんなレースが繰り広げられるのでしょうか。

ヒート1は#95津田到磨がスタートから前へ出て、独走状態へと持ち込みます。今回が初参戦ということですが、見事な走りでトップを快走。最後までペースを落とすことなく優勝を獲得します。

一方、2番手には#24本郷想丞が、そのすぐ後ろに#55ひかるがつけて2番手争いを展開します。ひかるは周回を重ねるごとに本郷との距離を縮めてロックオン。接戦となる中、レース終盤でひかるが本郷をかわして2番手に浮上。見事接近戦を制したひかるが2位、3位に本郷が入賞しました。なお、ひかると本郷も今回が初出場ということで、新たに参戦したライダーの活躍が目立つ1戦となりました。

ヒート2では本郷がスタートでトップに立つと、続いて津田、#90寺坂茉梨乃、ひかるが追いかけます。レース序盤で津田が本郷をかわしてトップに躍り出ると、徐々に後方を引き離し単独走行へ。一方、本郷は2番手を走行していましたが、転倒によりポジションダウン。4番手からの追い上げを強いられます。結果、津田、ひかる、寺坂という順でゴール。寺坂は2024年参戦時の最高位が8位でしたが、今回は表彰台を獲得。着実に成長している様子がうかがえます。

「ファースト50クラスは津田選手が圧倒的な速さを見せていましたね。走りがすごく安定していて、転倒もなく走り切っていたのが印象的でした。基礎がしっかりしているなと思います。トップ以外のライダーたちもすごく差を広げられるということはなく、バトルもあって、レースの感覚を掴めたのではないかなと思います」

安定した走りで髙橋が全勝。スーパー50クラス

スーパー50クラスには、昨年から継続のライダーに加えて、ファースト50クラスチャンピオンの#15溝口眞乃桃がステップアップして参戦。昨年のスーパー50クラスチャンピオンの齋藤稀は今年からスーパー65クラスに出場するため、チャンピオン不在でのシーズンとなります。全員優勝経験がない中、誰が最初にトップチェッカーを受けるのか、注目が集まりました。

ヒート1では、好スタートを決めた#34坂元快夷と#8髙橋優牙が抜け出し、トップ争いを展開します。両者は練習走行から火花を散らしており、決勝でもそのバトルは接戦となりました。序盤で前に出た坂本がトップを守りますが、髙橋が坂本をかわしてトップへ浮上。段々とリードを広げ、そのままフィニッシュを果たしました。

さらにヒート2でも髙橋と坂本が優勝をかけて攻防戦を繰り広げます。しかし髙橋が一歩抜け出し坂本との距離を拡大。そのままトップ2台は単独走行となり、髙橋が2ヒートともに優勝を獲得し、冷静にレースを展開していく強さが光りました。

一方、#50髙村昊と#78とくおかとうまによる3番手争いも白熱。特にヒート2は接戦となりました。3番手を走るとくおかに髙村が迫ると、レース終盤にはその差が1秒を切るほどの距離でバトルを展開。迎えたラストラップ、最終コーナー目前までとくおかがリードし続けていましたが、コーナーでスリップし転倒。その隙に髙村が3番手に上がり、そのままゴールを果たしました。とくおかにとっては悔しい結果になりましたが、これを糧にさらに成長してくるはず。今後も両者がどんなバトルを繰り広げるのか、目が離せません。

「髙橋選手は勢いがあって、タイムを見ても勢いに乗っているなと思いました。昨年からの成長を感じます。コーナーでアクセルを開けるタイミングが早くて開けっぷりも良くて、でも無理がない、良い走りをするなと思うし今後さらに伸びてくると思います」