史上初のオートバイによる北極点・南極点到達、チョモランマ(エベレスト)世界最高高度6005m達成、パリ・ダカールラリー二輪部門へ日本人として初めて挑戦、などなど……。これまで数々の挑戦を成し遂げてきた風間深志氏が、実は本人にとってこれが初めてという日本一周ツーリングに出発。連載Vol.13をお届けします!

九州上陸後、仲間のボビーさんにバイクを預けて一旦旅はお休み。その間に石川県やら宮城県やらに飛び回って諸々の業務を片付け(いちおう経営者なのです)、再び日本一周ツーリングに戻ってこれたのは約10日後のことだった。

よく晴れた朝、ボビーさんを含め、九州在住の仲間たちに見送られながら博多を出発する。

今日の目的地は九州最東端の「鶴御崎(つるみさき)」だ。九州横断道路を大分方面へ向けて走ると、九州の風景は意外なほど我が故郷の山梨や信州に似ていることに気が付く。山深いところに集落があり、急峻な坂道を軽トラがトコトコと登っていく。そして沿道にはたわわに実った柿畑。まるで中央道を走っているかのようである。

そんなのどかな風景の中を走っていると、ライダーとしての幸福感と共に「ありがとう」という感謝で胸がいっぱいになってしまう。今朝、出発を見送ってくれた仲間たち、いま目の前に広がっている風景、これまで出会った人々、そしてこれから出会う人々…とにかくすべての人々にありがとうを言いたい気分でバイクを走らせるのだった(バイクツーリングはかほどに人の心を純粋にするのだ!)。

別府湾サービスエリアで昼食を食べ、ここから東九州自動車道で約2時間ほど走行する。この道中に見える山々ときらめく海の美しさは格別。だが、高速道路を降りて鶴御崎へ至る一般道に出ると様相は一変し、鶴見半島に延びる狭く曲がりくねった道を行くことに。

思えばこれまでも「最東端」への道は険しいものばかりだった気がする。とくに本州最東端の岩手県「魹ヶ埼(とどがさき)」とか。

最後は未舗装の凸凹道を歩いて鶴御崎の突端に到着。想像以上の断崖絶壁(聞くところによると海抜200mほどらしい)で、目の前には豊後水道の美しい海が広がっている。
これで日本列島16極点のうち13極点を踏破。旅の終わりが確実に近づいていて少し寂しくもあり……なんて感慨にふけっていたら、なんとホテルまでの道中でサイドスタンドにこしらえてあった特製レバーが折れるというハプニングが発生!  僕は左足が自由に動かせないので、これがなくなると非常に困るのだ。

運よく、近くに自動車工場があったので修理してもらうことができた。お値段3000円也。ここでも心から「ありがとう!」である。何とか佐伯駅前のビジネスホテルに18時半に到着。おかげ様(?)で、九州編の1日目はとても思い出深いものになった。

画像1: 風間深志73歳、人生初の日本一周ツーリングへ Vol.13 最終章 博多〜大分編
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