7月13日(土)、アメリカのミネソタ州にあるスプリングクリークMXパークにて、AMAプロモトクロス選手権第7戦が開催されました。下田丈(Team Honda HRC)はここまで2戦連続で表彰台を獲得して調子を上げてきており、今大会の走りにも期待がかかります。

画像1: 下田丈、moto1では優勝を争うもののmoto2で多重クラッシュに巻き込まれ総合13位、AMAプロモトクロス第7戦

30分+1周のmoto1を中央のグリッドからスタートした下田は、5番手でファーストコーナーを抜け、6番手で1周目を通過。7番手を走るチームメイトのハイマスと連なってレース序盤で前のライダーを数台パスし、5分経過時に4番手にまでポジションを上げます。

レースでホールショットを獲得したのはヘイデン・ディーガン。そこにリーヴァイ・キッチン、トム・ビアルと続きます。9分経過時、先頭を走るディーガンがコーナーで転倒。下田の前3番手にまで順位を落とし、代わりにキッチンがトップに立ちます。

下田は12分経過時、前をゆくディーガンをキャッチ。レースが折り返した残り14分のところで、リズムセクションを使ってパスした下田は、さらに前を走るビアルに襲いかかり、残り12分時点で抜き去ります。

下田はラスト8分のところでトップを走るキッチンを捉えると果敢にバトルを仕掛けていき、ジャンプで一度並んだものの、周回遅れのライダーに阻まれ前に出られず。その後もう一度パスできる絶好のチャンスがあったものの、コーナーで再び周回遅れのライダーに詰まりキッチンに逃げられてしまいます。

その後、2番手を単独走行していた下田でしたが、計時が終了しラスト2周のところで、ペースを上げてきたビアルにパスされてしまいます。さらにディーガンも下田にバトルを仕掛けパス。一度は抜き返して順位をキープしたものの、ラストラップで再度先行を許して4番手となり、そのまま優勝したキッチン、ビアル、ディーガンに次いで4位でゴールしました。

画像2: 下田丈、moto1では優勝を争うもののmoto2で多重クラッシュに巻き込まれ総合13位、AMAプロモトクロス第7戦

moto2では中央ややイン寄りのグリッドからスタートした下田。順調にファーストコーナーに飛び込みますが、目の前でディーガンが激しく転倒。避けきれず下田も転倒し、さらに後ろから数台が突っ込んできます。

下田はマシンを立て直し、ほぼ最後尾からリスタートしますが、マシン修復やタイヤ交換のため2度ピットインすることに。しかし、マシンの状態を考慮し最終的にレースをリタイアすることとなりました。リザルト上では下田は2周の周回遅れで35位という結果に終わっており、4-35で総合13位となりました。

画像3: 下田丈、moto1では優勝を争うもののmoto2で多重クラッシュに巻き込まれ総合13位、AMAプロモトクロス第7戦

一方、先頭に目を向けると、ホールショットを獲得したのはケーシー・コクラン。そこにチャンス・ハイマスが続きますが、スタート直後の接触により足を負傷し、戦線離脱を余儀なくされました。代わってダクストン・べニックが2番手に立ちます。

コクランはトップを独走しますが、2番手に上がってきたキッチンが一時9秒ほどあった差を詰めて追いつき、バトルの末ラスト6分でパス。キッチンはそのまま独走体制に入って優勝し、1-1で今季初となる総合優勝を獲得しました。2位はコクランで、総合では9-2で3位。キャリア初となるオーバーオールポディウムを獲得しました。3位に入ったのはマックス・アンスティー。そして最初の転倒から追い上げ、4位までポジションを上げてゴールしたディーガンが総合2位を獲得しました。

画像: Pro Motocross 250 Class Highlights | Spring Creek National 2024 youtu.be

Pro Motocross 250 Class Highlights | Spring Creek National 2024

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画像4: 下田丈、moto1では優勝を争うもののmoto2で多重クラッシュに巻き込まれ総合13位、AMAプロモトクロス第7戦
画像5: 下田丈、moto1では優勝を争うもののmoto2で多重クラッシュに巻き込まれ総合13位、AMAプロモトクロス第7戦

450では、前戦に引き続きチェイス・セクストンが1-1で総合優勝を獲得。moto1ではハンター・ローレンスがホールショットを獲得しレースの大半をリードしましたが、ラスト10分を切ったところでセクストンが逆転し優勝。moto2ではジャスティン・クーパーがホールショットを獲得しハンターとトップ争いを展開しましたが、レース中盤にクーパーを、そしてラスト10分でハンターをパスしたセクストンがmoto1に引き続き独走優勝を果たしました。総合2位は2-2のハンター・ローレンス、総合3位は5-3のジャスティン・クーパーでした。

画像: Pro Motocross 450 Class Highlights | Spring Creek National 2024 youtu.be

Pro Motocross 450 Class Highlights | Spring Creek National 2024

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