7月6日(土)、アメリカのミシガン州にあるノース・レッドバッド・トレイルにて、AMAプロモトクロス選手権第6戦が開催されました。

前戦のマサチューセッツで今季初のヒート優勝、そして総合ポディウムを獲得したTeam Honda HRCの下田丈。このまま調子を上げていけるか、注目が集まります。

予選を5位で終えた下田は、30分+2周のmoto1で中央イン寄りのグリッドをセレクト。11番手でスタートを抜け、8番手で1周目を終えます。ホールショットを獲得したのはトム・ビアル。そこにチャンス・ハイマス、タイ・マスタープール、ヘイデン・ディーガンと続きます。1周目、ハイマスがビアルをパスしてトップに。トップを譲り2番手を走行していたビアルは、8分経過時に転倒、4番手まで後退します。

下田は12分経過時、6番手を走るケーシー・コックランを、コーナーでインをついてパスすると、18分経過時にはさらに前を走るキッチンに追いついてこちらもパス。5番手にまでポジションを上げます。

画像1: 下田丈、moto2を2位で終え2戦連続総合ポディウムを獲得、AMAプロモトクロス第6戦

トップに目を向けると、一時約5秒ほどあったトップのハイマスとの差を着々と詰めたマスタープールが、レース後半でハイマスに追いつきバトルを開始。残り8分のところでマスタープールがトップに立ちます。さらに、ラスト6分でディーガン、ラスト45秒でビアルもハイマスをパスしていきます。

ラストラップ、ディーガンがマスタープールに迫り熾烈な優勝争いを展開します。リズムセクションで並ぶ場面も見られましたが、マスタープールは前を譲らず、ディーガンを制して優勝。2位はディーガン、3位はビアルでした。下田は堅実な走りで5位を獲得しました。

画像2: 下田丈、moto2を2位で終え2戦連続総合ポディウムを獲得、AMAプロモトクロス第6戦

moto2ではイン寄りのグリッドからスタートを決めた下田。ハイマス、ライダー・ディフランチェスコ、キッチンに次いで4番手でファーストコーナーを抜けていきます。1周目、コーナーでミスをしたキッチンをパス、さらにディフランチェスコも抜いて2番手に上がります。一方、moto1でポディウムを獲得したマスタープール、ディーガン、ビアルの3人はスタートで出遅れ、10番手前後からのレースを開始。

トップのハイマスは5秒以上差をつけて逃げ切りを図りますが、下田はその後方で安定した走りを継続。レース前半、マスタープールとキッチンのカワサキ・プロサーキット2台が下田の背後に迫りますが、徐々に差が開いていき、下田は単独走行に入ります。

下田はレース後半、一時は7秒ほどついたハイマスとの差を詰めていき、計時が終了しラスト2周になったタイミングでトップに追いつきます。ここから下田はバトルを仕掛けていきますが、バックマーカーなどの関係もあり、一歩及ばず。ハイマスが優勝、下田は2位でレースを終えました。

画像3: 下田丈、moto2を2位で終え2戦連続総合ポディウムを獲得、AMAプロモトクロス第6戦

総合優勝はハイマス。4-1で初の総合優勝となりましたが、moto1でレッドクロスフラッグが掲示された区間でジャンプをしたことにより、ポイントランキングからマイナス5ポイントのペナルティを受けました。総合2位は1-5のマスタープール、そして5-2で下田が総合3位となり、前戦から2戦連続、そして今季2度目のオーバーオールポディウムを獲得しました。

画像4: 下田丈、moto2を2位で終え2戦連続総合ポディウムを獲得、AMAプロモトクロス第6戦

下田丈(Team Honda HRC)
「moto2ではうまくスタートを決めることができました。最後の数周ではプッシュして(ハイマスに)トライしましたが、今回は届きませんでした。チャンスに総合優勝おめでとうと伝えたいです。素晴らしいレースでした」

画像: Pro Motocross 250 Class Highlights | RedBud National 2024 youtu.be

Pro Motocross 250 Class Highlights | RedBud National 2024

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450では、昨年のチャンピオンであるジェット・ローレンスがトレーニング中の怪我によりシーズン離脱を発表。ジェットが不在の中、トップ争いの行方に注目が集まりました。

画像5: 下田丈、moto2を2位で終え2戦連続総合ポディウムを獲得、AMAプロモトクロス第6戦

moto1ではハンター・ローレンスがホールショットを獲得、そこにアーロン・プレシンジャーが続きます。レース中盤、チェイス・セクストンがプレシンジャーをパス、そしてトップを走るハンターに迫っていきます。レースの後半ずっとセクストンを抑えていたハンターでしたが、ラスト2周のところで、ジャンプの着地でバランスを崩し転倒。これによりトップに立ったセクストンが優勝し、ハンターは2位、3位はジャスティン・クーパーとなりました。

moto2ではジェイソン・アンダーソンがホールショットを獲得し、カイル・ウェブスター、ジャスティン・クーパーと続きます。6分経過時、moto1を制したセクストンがウェブスター、アンダーソンを次々にパスしてトップに。また、チームメイトのプレシンジャーもスタートから徐々にポジションを上げ、レース中盤にアンダーソンをパスして2番手に上がります。レースは後続に20秒以上の差をつけてセクストンが優勝。1-1で総合優勝を飾りました。2位はプレシンジャーで総合順位も4-2で2位、3位はアンダーソンでした。

なお、前戦から4戦スポット参戦をしている横澤拓夢は、33-32の総合33位でレースを終えました。

画像: Pro Motocross 450 Class Highlights | RedBud National 2024 youtu.be

Pro Motocross 450 Class Highlights | RedBud National 2024

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次戦は7月13日(土)にミネソタ州のミルビルで開催されます。

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