こんにちは、林道ママこと松下時子です。電動オフロードバイク「CAOFEN F80 STREETロングレンジ」とオグショートランポで遊ぶ林道ツーリング『ミライ・リンドウ』第4回目は、新潟を代表する林道「林道妙高小谷(おたり)線」を走って来ました!
錦秋の妙高山麓で県境越え、山岳林道を走る
秋晴の候。ツーリングのスタートは妙高山麓の笹ヶ峰高原。牧場では牛たちが草を食んでいます。長閑な風景を眺めていると、静かな時間の流れを感じますね。標高は1300m、澄んだ空気がとても気持ちいい!
妙高戸隠連山一帯は豪雪地帯なので、林道の通行期間がすごく短いんです。今年は8月末に開通したんだけど、災害で通行止めに。再び開通したのは10月上旬でした。しかし11月中旬ころには再び冬季通行止めになります。
そこで、貴重な紅葉のシーズンを狙って走ってきました! この原稿がUPされるころは、晩秋にかけて風景も感動いっぱいな感じでしょうか? ちなみに、通行止めの状況については、妙高市と小谷村のウェブサイトで「林道の状況」と検索すると情報を得ることができます。
今回は、バイク仲間であり新潟県糸魚川市在住の野本さんの先導で林道へ向かいます! 笹ヶ峰駐車場からは、わずか数百メートルでダートが始まるらしく、美しい景色のままドアツードアで林道へアクセスできるなんて、ステキ!
林間の道がダートになると、自然に囲まれてさらに素晴らしい景色になりました。それにしても、国立公園内の林道を走らせてもらえるなんて幸せ! いつもよりスロットルをひねらず、スローペースで自然を楽しみながら進みます。静かなカオフェンだから、歩いている人たちとすれ違う時に、「こんにちは!」って挨拶を交わせるのが新鮮でした。
しばらく走ると右手に、ヒコサの滝への分岐があります。その先で一旦林間を抜けると杉野沢橋に出ます。このとき(絵日記にある)金山方面にくっきりと稜線が見えます! 橋を渡ると再び勾配がほぼない道が続きますが、曲師谷から離れると乙見山峠へ、ぐんぐんと標高を上げて行きます。その途中で赤尾岳まで広がる樹海を眺めるポイントがあるんです。でも、前しか見ていないと見逃しますよ! で、ここからの紅葉がまた、イイんです!
再び走りだし、乙見隧道に辿り着きました。トンネル内で本線最高高度1520mの乙見山峠を越えて、長野県に入ります。トンネルを抜けると迫る山々、遠くには雪化粧をした北アルプスの稜線が見えました。
長野県側のダートは、砂ぼこりを撒きながら、ダートトラックのように平らな斜面を駆け下るので滑りやすいです。しかし、そのダートはわずかで、舗装路に変わった後は6,6km走って終点をむかえます。「林道妙高小谷線」は約13kmのダートを走りますが、ほぼ新潟県側にあります。ダートを楽しむのであれば、新潟側から走って、トンネルを抜けた出口側のビューポイントを眺めてピストンで戻るのもいいかと。
先導をしてくれた野本さんとは、林道のゴールでお別れ。再びカオフェンと「林道妙高小谷線」を走って笹ヶ峰駐車場に戻ります。14時を過ぎた峠付近はすでに寒かったなぁ。
妙高山は火山なので、効能豊かな温泉もあちこちに沸いています。宿に戻る前に、燕温泉黄金の湯に浸かったり、お婆ちゃんがふるまってくれたなめこ汁や山菜の煮物をいただきました。翌日は、いもり池を散歩。自然の中をバイクに乗って体を動かし、その恵みである温泉や採れたての食材で体を癒す。とても楽しかったです。