秘策があった…が
この広島では、大塚豪太とGOSHI Racingの間で秘策があった。スタートに悩まされた今季であったが、そのスタートの裏をかくものである。
「広島は、事前テストの時から3速スタートを試みていました。路面が固く滑りやすいのが広島の特徴です。3速スタートは、初速は稼げないのですが、後半にみんなが2速から3速にギヤチェンジするところで、前に出ることができるのです。
テストでは、これがうまくはまってくれたのですが、予選レースでは、路面が掘り起こされていたことで、初速が食われてしまい、想定以上に横のライダーから遅れをとってしまい、後半の伸びをいかすことができませんでした。そこで、決勝では通常通り2速スタートに切り替えました」と大塚は言う。「決勝のヒート1は、ある程度イン側のグリッドを選びました。トップライダーはアウト側をチョイスしていましたが、実際にスタートしてみるとイン側のブレーキングがきつく、アウト側のライダー達の集団にのみこまれてしまい、前に出ることがむずかしかったですね。ヒート2では、これを反省してアウト側で出ましたが、やはり飲み込まれてしまって、どちらも追い上げのレースになってしまいました」結果的に、大塚は7/9で今季最後のレースを締めくくった。「来年、どういう体制で走るかは決まっていませんが、スタートのフィーリングなどをもっと追い込んでいくことが大事なのかな、と思っています」と。