新エンジンは、吸気系・点火系が大幅に変更されている
その、辻が感銘をうけた125ccユニットは、見た目こそ旧型に酷似しているものの、中身は別ものに進化した。腰上だけでなく、クランクケースまで設計しなおし、新造している。
まず、吸気角度である。シリンダーの合面を8mmもアップすることで、吸気をスムーズに。
クランクケースリードバルブの2ストロークの場合、吸気はクランクケース側に入るのだが、新型ではその角度をみなおし、ピストン裏側にスムーズに混合気がひっぱられるような形状になった。
ピストン、コンロッドも仕様を変更。圧縮比は、8.6から8.2に落ちているのだが、これは計算上のもので2スト特有の充填効率の改善により、実質的には旧型と相違ないスペックになっているとのこと。