BETAのX-TRAINERをミニモトにしてしまったり、ビッグオフでCGCに参戦したりと、エンデューロ界のパイオニア、AD/tacこと和泉拓が、理想のビッグオフを追い求めて作り上げたのが、テネレ700カスタム「セロー700」だ。SNSでは本当にセロー700が発売されたと勘違いしてしまったコメントも見受けられたほど、完成度は高い。なんと、欲しいと言えば同じ仕様で作ってくれるという。

セロー700に使われているパーツ紹介

画像1: セロー700に使われているパーツ紹介

ここで、セロー700に使われているカスタムパーツを紹介しよう。和泉曰く「去年試乗で乗らせてもらってエンジンの性能とかはわかっていましたし、やりたい方向も決まってましたから、あまり悩みませんでした。ヨーロッパで先に発売していたから、インターネットで簡単にどのパーツが良いか調べることができましたよ」とのこと。

画像2: セロー700に使われているパーツ紹介

フロントサスペンションにはイタリアのサスペンションプロショップ、Andreaniから発売されているKYBの30mmロングカートリッジキットを装着。

画像3: セロー700に使われているパーツ紹介

インナーチューブにはチタンコートが施されている。

画像4: セロー700に使われているパーツ紹介

リアショックもandreaniが手がけたOHLINSの4mmロングラリーリアショックを採用。

画像5: セロー700に使われているパーツ紹介

サイレンサーはMIVVチタンサイレンサー。

画像6: セロー700に使われているパーツ紹介

フットペグはまさかのKTMパワーパーツのラリーステップを加工して取り付け。

画像7: セロー700に使われているパーツ紹介

セロー仕様の時は純正シートを使うが、YZ仕様ではEUヤマハから発売しているラリーシートを装着する。サイドカウルのデカールに印刷されている「LIQUID COOLED」がとても良い味を出している。

画像8: セロー700に使われているパーツ紹介

デカールはJK design+products。最初はYZ風にすることも考えたが、どうしても既発のものに似てしまうため、セローに。いくつもの型式でデザインを起こして試行錯誤を繰り返し、最終的にこの1998年式、4JG6のXT225WEに落ち着いたという。

画像9: セロー700に使われているパーツ紹介

リアタイヤのリムにはEXCEL2.50-18リムを採用。タイヤは前後共IRCでiX-09w(90/100-21)とBR99(140/80-18)だ。

画像10: セロー700に使われているパーツ紹介

チェーンガイドはEUヤマハ純正。

画像11: セロー700に使われているパーツ紹介

CAMEL ADVアンダーガードは「たぶん日本でこれ使ってるのは僕だけじゃないかな」というくらいマニアックな一品。

ちなみにどのくらい予算がかかっているかというと、足回りで50万円くらい、その他も合わせて70万円くらいだそう。あとは工賃を払えば和泉の経営するバイクショップ・ストレンジモーターサイクルで同じ仕様を作ってもらうことは可能とのこと。もちろん車両代金は別だ。

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