モトクロスレジェンドや、JECチャンピオンも参戦
そしてJEC全日本エンデューロからはチャンピオンの釘村忠、同じチームBETAの大神智樹。さらに数年前からずっと参戦し続けてG-NETゼッケン3をつけている鈴木健二も、同日開催のJNCCを休んでまで駆けつけてくれた。トライアルIBのスキルをもつ大神はともかく、モトクロス出身でハードエンデューロに縁の薄い釘村は1周もできず、完全に仕上がっていた。
そしFMXのレジェンド・DAICEや、四国ベルグでの大活躍も記憶に新しい覆面ライダーZERO。両名ともレース中には出会えず。ZEROは優勝候補にも挙げられていたが、途中でコースを見失い、ショートカットしてしまったため、自らリタイヤを申請した。DAICEも今回は周回が記録されてはいない。
ここで言い訳をしておくと、一般的なエンデューロレースと違い、ハードエンデューロはレース中に一人のカメラマンが全ライダーの写真を撮ることは不可能に近い。それに僕の場合、G-NETのトップライダーたちの戦いをしっかりと記録するという大役がある。なので「トップが今どこにいるか」を考えて撮影場所を移動するのだが、そうすると他のライダーは「たまたまそこにいた人」しか撮ることができない。そのため一周もしていないライダーは基本的に写真はないのだ。決して僕がサボっていたり、動き方が下手くそだったりするわけではないのだ!
その代わり、CGCには無数のカメラマンがいる。本当に数え切れないくらい、いる。上の写真に写っているだけでも20人はいる。一眼レフを扱う本格派もいれば、コンデジもいるし、スマホもいる。そんなカメラマン達が写真をアップするのは基本的にツイッターだ。
小玉、釘村、大神、DAICE、ZEROの勇姿がみたい人はツイッターで「#CGCを許さない」タグで検索してみてほしい。きっと素晴らしいパフォーマンスを見ることができるはずだ。
そんな各オフロードバイク競技のトップカテゴリーで活躍するライダーたちが、熾烈なエントリー争いを勝ち抜いて(CGCのエントリーは200台を越えるエントリー枠が10分以内に完売する)、自腹でエントリーフィーを払い(DAICEのみ招待選手)、奈良まで足を運んでくれた。
そんなレースが、他にあるだろうか。だからこそ僕はCGC、ひいてはハードエンデューロに、モータースポーツの未来を明るくしてくれる大きな可能性を見た気がしたのだった。