プロライダーの鋭いセンサー
もとより、才能のかたまりであった下田だが、このオフシーズンでさらにその感覚は研ぎ澄まされていると思われる。昨年、課題だったスタートも、開幕から克服して見せた。
「まずは片足スタートですね。モトクロスのシーズンに片足スタートを取り入れたんですが、かなりよく決まります。クラッチのスムーズな操作も徹底的に一人で練習しました
あと、1週間前にマカドゥとハンメーカーと練習したんですが、その時ビデオにとってもらって気付いたことがあるんです。スタートでて、マシンをまっすぐに立てられてて、それでもマシンがあまり前にでてなかったんですが、僕はゲートを越えたあとにアクセルがちゃんとあいてなかったんですよ。半分くらいしか開いてなかった。ロガーとかでは気付かなかった部分でした。最後の週はスタート練習ばっかりして、これを治すことで、またよくなりましたね。クラッチに集中しすぎてたんですね、今まで。
マシン的には、パワーがあるKXであることやウイリーしないこともメリットなんですが、スタート時に使うトラコンがあって、これもいい結果を出してくれました」とのこと。