全日本モトクロス選手権のレポートも今年ラストとなる。最後はIBクラスでチャンピオンを決めた福村鎌。第3戦までで3ヒートに優勝し、ランキング2位に14ポイント差をつけたポイントリーダー、福村はヒート1、ヒート2ともに流石に緊張したようだ。
レースを制したのはヒート1で悔しい思いをした阿久根。レースに「たら・れば」はないが、もしもヒート1も優勝していれば、阿久根のチャンピオンの目もあった。しかし、最終的なランキングは3位。この悔しさはIAで晴らせば良いのだ。
福村
「昨日はコースがカチパンでちょっと走りにくかったんですけど、今日はちょっと湿り気もあってベストコンディションでした。ヒート1ではスタート直後で転倒してしまって、追い上げのレース展開になってしまったのが、とてもキツかったです。
ヒート2も4周目にエンストしてしまって18位くらいからの追い上げで、ヒート1終わった時点で2位との差は11ポイント。米田くんが1位だった時に僕が5位以内に入っていないとチャンピオンが獲れないと知っていたので、必死でした。
自分の中では練習でできている本来の走りがレースではまだ発揮できていないと思っているので、来年はIA2でしっかり自分の走りをして上位を狙いたいと思います。ルーキーイヤーではありますが、一回くらいは表彰台に乗りたいですね!」
IAやレディスのように大きなセレモニーこそなかったものの、福村のパドックではチーム手作りのチャンピオンTシャツを着て密かなフォトセッションが行われていた。Off1.jpではその模様を独占取材に成功。98% Racingのアットホームな雰囲気がよくわかるだろう。