IRCの生み出すタイヤはどのようにして生まれていくのか
IRCのiX-09w GEKKOTAを皮切りに「ガミータイヤ」の支持幅が大きく広がっています。競技用タイヤというだけでも需要は限られてくるのに、さらにハードエンデューロに特化ニッチな路線を進む理由とはどこにあるのか、IRCの開発責任者である赤塚さんにインタビューしてみました。
「私達はニッチな所を選んであえて参入しているわけではありません。例えばゲコタは最初からあの構想があったわけではなく、実際のレース現場にて選手の声を聞きそれを反映させて製品化しました。こんなタイヤを出したらヒットするだろうなではなく、ユーザーの声、現場のリアルな声を元に製品を開発しています。IRCのモットーは”ユーザーと一緒に製品を作り、みんなで楽しむこと”ですから」
今回のGP22が、ミニ用に展開された理由はどこにあるのでしょうか。
「よりバイクライフを楽しんでいただくためにタイヤの選択肢を増やしました。カブを買ってツーリングするのは楽しいですが、それだけで終わってしまう。でも、それだけだともったいないですよね。タイヤを変えてON/OFF両方走れればその楽しさは倍になりますし、そういったユーザー層ともハンターカブとは相性良いと思います。
競技用のタイヤほどのグリップ力は期待できませんが、アスファルトも気持ちよく走れ、ダートでもしっかり走って楽しめるように考えて作っています。実際ONとOFF両方楽しめるタイヤはありますが、いざダートに入ると走りづらい(アスファルトに性能を大きく振ってるから)ものが多いです。しかし、このGP-22はそんなことはなく、しっかり走れる性能を備えていると思います。」とのこと。この熱い想いが、ユーザーに届いているわけですね!