最低地上高を30mmアップ
開発の杉山氏が、他のCRF-Lユーザーから聞いていた声は、たとえば「林道のギャップを超えたときなどに、エンジン下を擦ることがある、と聞いています」というもの。
これに対しても、車体側からのアプローチがとられた。フレーム形状を変更することで、わずかながら10mmを稼ぎだし、またクランクケースのドレンボルト位置をみなおすことで、あと20mmを稼ぎ出している。
<s>の足長バージョンでは、サスペンションストロークをさらに延ばすことで、ディメンションをよりオフロード向けにモディファイした。特に<s>の写真が、旧モデルと比べてすっきりしてみえるのは、このポッコリおなかのダイエットと、足の延長によるものだ。これまでのLとは、まるでちがう車体構成だと思った人も多いことだろう。