そして、やっぱり「R」が欲しくなる…
すでに今季モデルは、品薄だと言われているKLX230Rも、TRICに換装。
こちらは、当然ながらさらに好印象だ。バランサーを持たないレーシーなエンジンは、ストリートリーガルのKLX230よりも、だいぶ荒々しい印象を受けるのだが、前述したとおりとてもプレイフル。保安部品がない分、軽さが際立ち、スポーツ性能が高い。
細かいフィーリングは、KLX230×TRICよりさらに一段階上がっていると思う。より安心してギャップを走れ、軽いフロント周りでよりハードなブレーキングを許容する。めちゃくちゃ楽しい。
この20年弱、オフロードバイクの進化を追いかけてきた。エンジンは、そのなかで4ストになり、FIになり…ドラスティックな進化を遂げてきたから、とても「語られやすい」部分だ。だが、開発者や多くの関係者に聞くと、そのほとんどは「何よりも、この20年で変わったのはサスペンションだ」と言う。10年前のサスペンションでは、今は戦えないと彼らは言うのだ。