KTMとハスクバーナが強い、そのワケは?
海外でのレース参戦において、大きな壁となるのがマシンの問題だ。多くの国の場合、バイクを持ち込んでレースに参戦するのには莫大な費用がかかる。しかし、台湾や中国からは2018年、2019年と3名のライダーが来日し、日野ハードエンデューロでマシンを借りてレースに参戦している。そして今回は台湾に行った3人の日本人に、台湾のライダーが快くマシンを提供してくれた。竹内氏の尽力のおかげもあり、そういう貸し借りの文化ができ上がってきているのだ。
今回レースに参戦したのは水上泰佑(以下、タイスケ)、山本礼人(以下、アヤト)、千葉哲也(以下、チバテツ)の3名。タイスケとアヤトはG-NETランキング2、3位による招待で、チバテツは自ら名乗りを挙げて参戦した。
会場につくとまずはマシンの確認、そしてセッティングを開始する。アヤトにはハスクバーナのTE300が充てがわれた。日本からシンコーの540Xを持参しており、タブリスを組み込んで装着した。
タイスケはハンドルバー、グリップ、シートを持参していて貸与されたKTMの300EXC SIXDAYSに換装する。ちなみにタイヤは今回IRCのサポートによりVE-33s GEKKOTAが送られ、タブリスと共にすでに装着済みであった。余談だが、ここ亀山では日野ハードに参戦した杜によってゲコタが広められ、ほとんどのマシンにiX-09w GEKKOTAが装着されていた。
亀山のライダーが乗るマシンは9割をKTMとハスクバーナが占めていた。理由を尋ねてみると、海外のレースに出た時に、この2メーカーがもっとも借りやすく、自国と近い環境でレースができるから、なのだそうだ。Sea To SkyやRomaniacsにも頻繁に参戦している彼らだからこその考え方である。