走行時は、旧モデルよりも圧倒的にエアインテークが働いていることがわかった。
この新世代から、そもそもV1のヘルメットに対する概念自体が変わっているように感じる。つまり、がちっとした全体のシェルで守ると言うよりも、ジェット型の帽体に、顎部分の骨格をつけたような感覚だ。MTBのヘルメットに通じるモノがある。
FOXは、MTBのラインもあるから、そのあたりからのフィードバックも大きいのだろう。
リアの排出口が、かなり効いている。逆に、インテークを閉じたりすることはできない。
この日は、群馬県の日野カントリーオフロードを、自分のスキルをうわまわる難易度で遊びすぎた。つまり、かなり低速で押したり引いたり、倒したり…次の日調子がわるくなるレベルで疲労したのだけれど、ヘルメットの快適さは素晴らしいものだった。
アドベンチャーバイクで、ツーリングばっかりするライダーには、公道OKとはいえどちょっとスポーツテイストすぎるきらいがあるけど、モトクロス、エンデューロに勤しむライダーや通勤ライダーなら、オールマイティに使えることも考慮して、とてもいいヘルメットだと太鼓判をおしたい。