FIMソフトはハイスピードアタックにも適応
スピードレンジの高いレースではソフトを選ぶ選択肢もある。栗田は日高ロックス予選を総合12位で通過。
「アイアンロードではフラットなストレートと高速コーナーの多さからソフトを使用しました。路面はドライで砂も浮いていて不安定でしたが、フロントが浮くほどのしっかりとしたグリップ感がありました。ソフトコンパウンドのおかげでブレーキングの制動力もよく効く感触でした」
下見では0.8kgf/cm²だった空気圧を、予選本番では0.6kgf/cm²に下げたことで、乗り心地とグリップが向上したとのこと。ここでのタイムは全体で5位。
「スーパーテストでも草地のグリップを優先してタイヤ剛性の強いソフトを選択しました。やはりストレートのグリップ性がいいですね。雨がけっこう強く降っていたので、濡れたゲレンデではブロックがより刺さりやすいノーマルコンパウンドのモデルでも、よかったかもしれません」
柔らかいコンパウンドのおかげでロックセクションが得意なのはもちろんのこと、エアボリュームの多さによる接地面積の広さによって、全方位的にグリップ能力を底上げされた対応力があるのがこのタイヤの強みだろう。さらにそのグリップは、ブロックが多少減っても失われることはなく、予想できる範囲でわかりやすく動いてくれる。
ムースとの併用も安心
FIM規格のソフトと、スーパーソフトはレースのレギュレーションやコース難易度に合わせて使い分けて欲しい。今回はタブリスでのインプレッションとなったが、この6DAYS EXTREMEはムースとの相性も良い(タイヤ内のスペースに余裕があり、ムースを入れてもパンパンになりすぎない)タイヤのため、パンクの心配をせずにレースの完走を目指したいライダーにはムースとの併用もオススメしたい。