世界一とも言われるオーストリアで行われるハードエンデューロレース「エルズベルグロデオ」のレース形式を模して、昨年から北海道日高町で開催されるようになったHIDAKA ROCKS。2年目の今年はコースレイアウター山本礼人いわく「コース難易度が2倍、距離は1.5倍」に拡大、さらなる進化を遂げていた。

誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

続いては日高ツーデイズエンデューロでお馴染み、日高高原スキー場に場所を移し予選2「スーパーテスト」が開催。

画像1: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

これはゲレンデに設置された特設コースのタイムを競うもので、丸太やタイヤセクションがあることから、アイアンロードが終わった後にタイヤ交換や、スプロケットの丁数を変更するライダーの姿が多く見られた。

画像2: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

2本に別れたスタート位置から2台が同時にコースインし、途中で1本に合流するため相手より先にタイヤに辿り着き、トライすることがタイムに大きく反映する。ゲレンデのスピードと丸太・タイヤセクションを走破するテクニックが同時に求められる奥の深い予選となっているのだ。

画像3: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

降り続いた雨の影響で丸太もタイヤもグリップしにくく、ゲレンデの濡れた草で滑るライダーも多く見受けられた。昨年のスーパーテストでトップタイムを出した佐伯竜も下見をしながら「ドライだったら丸太をきっかけにしてタイヤまで飛べるかも知れないけど、このコンディションでは厳しいですね…」と絶妙なコース設定にうなった。

画像4: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

ここでトップタイムを出したのはホビークラスの前田孝志だったが、ホビークラスとG-NETクラスではタイヤの大きさが違うため、難易度に大きな差があった。G-NETクラスの中でのトップタイムは内嶋亮。続いて水上泰佑、西川輝彦と続いた。

画像5: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

スーパーテストは夕方に始まり、最後の組が走る頃には日も暮れて真っ暗になるため、照明が用意され、さながらAMAスーパークロスのようで会場のテンションが上がっていく。観客もコースのすぐ近くで応援してくれるので、選手も自然とヒートアップしていくのだ。

画像6: 誰もが主役になれる予選2「スーパーテスト」

こちらは地元・北海道から2年連続で参加したレディスライダー佐藤和美、パフォーマンスも忘れない!

予選はアイアンロードのタイムに、スーパーテストの順位をタイムに換算したものがプラスされ、合計したタイムが決勝レースのスタートグリッドに反映された。スタートは15台1列の1分差スタートとなる。

ちなみに便宜上「予選」という言葉が使われているが、いわゆる「予選落ち」はなく、予選に出ずに決勝だけ走ることもでき、実際そういうライダーもたくさんいた。グリッドは予選最下位のライダーよりも後ろになるが、15台ごと1分差スタートなので、優勝を目指さない限りは大きな影響はない。

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