FRIDAY / 250PRO SPORTS MOTO3
大荒れのレース、丈は最も苦しい立場に

画像1: FRIDAY / 250PRO SPORTS MOTO3 大荒れのレース、丈は最も苦しい立場に

ロレッタリン、金曜日。実は、この日は下田たちにとって最終日である。午前に250プロスポーツ、午後にオープンプロと両方3ヒート目が開催されるわけだ。これまでの成績は…

下田丈 オープンプロ 4-2
    250プロ 8-1

ジェット・ローレンス オープンプロ 2-1
           250プロ 1-2

という結果。250に関しては、相当に厳しい戦いを強いられている。ジェットがもし7位以下で下田が優勝すれば、総合優勝があり得るといった具合だ。だが、安定感抜群のジェットにあって、それは考えづらい。

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懸案のスタートは、上々だった。写真でわかるとおり、実は1コーナーで接触。下田によれば、ぶっとんでレースが終わるかと思った瞬間だったようだが、耐えて5番手ほど。1位をとった250プロヒート2と同じ流れだ。ただただ、やはりジェットもスタートを決め、先頭を引く展開に。このままいけば、同じ流れで勝てる…。そう思った矢先だった。

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下田は1周目の計測ラインをくぐった次のテーブルトップで、踏切前にフロントを滑らせて激しくクラッシュ。上り路面に肩を打ち付けてしまい、そのまま医務室へ。相当に痛みをともなっているようで、スタッフたちは青ざめた。ここで、終わるかもしれない。そんなムードがあった。

しかし、レントゲンを撮ってみたら、骨に異常がないことは確認できた。ロレッタリンの会場には、レントゲンを完備した医務室があるのだ。

このヒート3、実は波乱だったのは下田だけではなかった。ジェットは、中盤にエンジンブローでDNF。スウォルにいたっては、ヒート1/2で成績がふるわず、午後のレースに体力を温存したのだろうかDNSであった。ここまでの上位陣が沈みまくり、勝ったのはKTMのジェス・フロック。総合は、3-4-3でまとめたハーディ・ムニョスが獲った。二人とも決して遅いライダーではないものの、この強豪がひしめくクラスでは大穴。まさかの結果に、会場がどよめいた。

下田は、早々に午後のレースも参戦すること決めて、ホテルへ一旦戻ることに。リカバリーを図る。

画像: 川の水で肩を冷やす下田

川の水で肩を冷やす下田

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