現在、国内でヒット中のRR2T 200はいかに
2018年から2019年にかけてRR2T200の売れ行きがいい。国内に入荷すると、端から売れていくような印象がある。その理由は、素性のいい125をさらにトルクアップして、低中速を補ったのりやすさが光るところ、そしてセルが装着できるところだ。125、250と比較すると250に近い数値なのだが、125ベースのエンジンは250とはまったくキャラクターが異なるところにある。
「125の軽さをそのままに、トルクを載せたというコンセプトそのままです。エンデューロGPにはないクラスなので、レースユースよりさらにファンライドに割り切れるカテゴリーとも言えますね。ただ、20モデルでは若干とがってきた印象があります。125も同じですが、マッピングをパワフルなモードに変更すると、豹変しますね」とのことだ。
一新された車体
2020年式のベータエンデューロモデルは、全モデルがフルモデルチェンジされている。再設計されたフレームは、ジオメトリーと剛性バランスを見なおしており、外観からも特にリアサスペンション付近が大きく変更されていることが見て取れる。昨今のマシンコンストラクトとしては珍しく、ねじれ方向での剛性を15%アップしたとリリースされている。
ユーザーが最も恩恵を受けるのは、フレーム自体がスリムになっていることだろう。マシンのボトムで20mm幅が狭小化した。
「125や200は、旧モデルからすでにものすごく軽いので、このモデルになってさらに軽くなったというフィーリングは感じ取れませんでした。フレームのスリム化については、むしろどちらかといとステップが外側に拡がった感触がありました。足の置き場が増えて、「こんなに外側で踏み込めたっけ?」と思えたほどです。
それと、ヒラヒラ感は全モデルについて強調したいところです。ステップの外側を踏んでいるわけでもないのに、旧モデルに比べてヒラヒラする。左右に振りやすいですね。本来的に言えば、ステップがより内側を踏み込んでいるわけだから、ヒラヒラ感は薄れるはずなのですが、逆に増えています。ライディングというのは、足を内側と外側で踏み換えたりするというより、ステップの上で横方向に入力しているのかもしれません。そう考えると、幅広になっているだろうステップのおかげか、ヒラヒラ感も納得できます。スキーのように、股下でバイクを操ろうとすると、その軽さは際立ちます。