現地時間、5月31日11:36。
朝8時からはじまっているエルズベルグロデオの予選(正確には、アイアンロードとよばれる一つのイベント)1回目を日本から挑戦している石戸谷蓮、木村吏が走り終えたところ。例年と異なり、今年は自転車もしくは徒歩での下見が許され、さらに「事前トレーニングプログラム」がある。石戸谷達は、このプログラムに参加しており、昨年の右も左もわからない状況からくらべると、格段の好条件でスタートを切ることができた。
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より好条件で決勝を走るために、2列目を目指す
石戸谷は昨年、プロローグを223位でフィニッシュ。繰り上げで4列目スタートであった。スタート順がとても大事なエルズベルグロデオで結果を残せるよう、石戸谷はこの予選にフォーカス。「遠いが、2列目を目指したい」と言う。
中腹の高速コーナーで撮影に臨んだ取材陣からみても、石戸谷の走りは昨年よりも鋭くなっていて、スピードも乗っていた。面倒をみてもらっているBOSIレーシングのミケーレ・ボシは、昨年石戸谷に「慣れていないから、きみならギヤ比のセッティングはスタンダードに近いほうがいい」と言い、13-50Tで臨んでいるのだが、今年は14-48Tとロングに設定。ミケーレと同じ仕様にした。
事前のトレーニングで講師にあたってくれたのは、地元のオッシー・レシンガー。このアイアンロードでトップを走れるスペシャルなライダーである。「オッシーから学んだのは、大きくラインをとること。それにコーナリングの時間を少なくすることです」と石戸谷は言う。「コースは、事前にならしていたみたいで、まったく荒れていませんでした。走り方もだいぶわかっているし、去年とはくらべものにならないレベルで攻めることができた」と。