ヤマハのWR450F Rallyは、あくまでWR450Fをベースとしたものだ。しかし、その随所にラリーモディファイが施されている。
スイングアームの延長および水タンク化
足回りは、一切が変更されている。サスペンションはもちろんのこと、スイングアームも専用に特注したものだ。
この部分を見ると、とてもわかりやすい。おおよそ20mmほど、スイングアームを延長した跡がみてとれる。もちろんこれは、安定性を確保する目的だ。
スイングアームの長さが変われば、当然リンク比が変わってリア周りの動き自体が変化してしまう。この点を補うためのリンクアーム。
そして、レギュレーション上、随時もっていなければいけない水は、スイングアーム内に納めておくのがダカールでの定番。当然あしまわりが重くなってしまうため、途中で捨ててしまうライダーも多く、この水タンクは抜き打ち検査にあうこともある。
HAANウィールのハブは、肉抜きがされていないラリー用のもの。
SCOTTSのステアリングダンパー、それにNEKENの加工されたステム周り。